「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前のクルマは環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は、レクサス CT200hだ。

オススメはバランスに優れた16インチ装着車

画像: センターパネルに組み込まれたシフトノブと合わせて、パドルシフトをレクサスのハイブリッド車として初採用。6段のシフト選択が可能。

センターパネルに組み込まれたシフトノブと合わせて、パドルシフトをレクサスのハイブリッド車として初採用。6段のシフト選択が可能。

車体の剛性を高め、かつ振動を吸収するパフォーマンスダンパーを車体下部の前後に配置することで、ステアリング操作に対する追従性を向上させながら、ボディの微振動をうまく吸収している。さらにスポーツモードではVSCを利用して旋回力を高める方向に働くので、滑りやすい道ではLSDの働きをする。雪道やウエット路面での旋回発進などで効果を上げるが、安全デバイスであることには変わりがない。もちろん最終的には、VSCは安全方向に作動し姿勢を安定させる。

タイヤは、215/45R17を標準装着するバージョンLには205/55R16がオプションで選択できる。またバージョンCはその逆で205/55R16が標準になり、17インチはオプションとなる。16インチタイヤがハンドリングと乗り心地のバランスが良く、しなやかで個人的にはこの組み合わせがシックリくる。17インチはドッシリしたグリップが特徴だが、道路の目地乗り越しなどでの細かいショックは伝えやすい。

そしてレクサスといえば静粛性の高さがウリだが、その伝統はハッチバックのCT200hでも受け継がれており、ロードノイズやエンジンの透過音などは非常にうまくカットされており、ハッチバックの中ではピカイチではないだろうか。

CT200hはプリウスやレクサスHSとも違ったキャラクターで、レクサスらしい高級感とパワーに頼らない、アスリート系の運動性能を持ったユニークなクルマに仕上がっていた。

画像: スポーティグレード「Fスポーツ」は専用サスやEPSのチューンなどにより、シャープなハンドリングが与えられている。

スポーティグレード「Fスポーツ」は専用サスやEPSのチューンなどにより、シャープなハンドリングが与えられている。

■レクサス CT200h バージョンC 主要諸元

●全長×全幅×全高:4320×1765×1460mm
●ホイールベース:2600mm
●車両重量:1400kg
●エンジン種類:直4 DOHC+モーター
●排気量:1797cc
●エンジン最高出力:73kW<99ps>/5200rpm
●エンジン最大トルク:142Nm<14.5kgm>/4000rpm
●モーター最高出力:60kW<82ps>
●モーター最大トルク:207Nm<21.1kgm>
●トランスミッション:電気式無段変速機
●駆動方式:横置きFF
●10・15モード燃費:32.0km/L
●タイヤ:205/55R16
●当時の車両価格(税込):375万円

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