ロードゴーイングレーシングカーであるポルシェ 911 GT3(992型)が発表された。日本上陸はもう少し時間がかかりそうだが、ドイツ本国のサーキットと公道でいち早く試乗するチャンスを得た。(Motor Magazine2021年7月号より)

300km/h巡航もできそうなスーパーカイエンの登場も間近

4年目を迎えた3代目のポルシェカイエンにそろそろフェイスリフトのタイミングが回ってきた。しかも同時に新しいバリエーションが追加されるというのだ。レポーターは幸運なことにこのハイエンドSUVのテストドライブに参加、自らハンドルを握ることも許された。

事前のブリーフィングによればこの追加されるトップモデルは、GTSとターボを合わせたもっともスポーティなカイエンで、BMW X6M(625ps)やランボルギーニ ウルス(650ps)などに対抗する目的で企画されている。開発は2019年からスタートしており、コロナ禍にもかかわらず効果的なリモートワークで開発は遅延なく進められたという。

改良型のボディはすべてクーペで、エンジンは4L V8ツインターボであるが、過給圧のアップや吸排気系の見直しでポルシェによれば最高出力640ps、最大トルクは850Nmに達している。外観はカモフラージュされており詳細は不明だが、噂では顔つきはパナメーラのような表情になるという。またリアのアダプティブスポイラーも専用のデザインだ。

スタートしてまず驚いたのは低回転域から盛り上がりの感じられるパワーで、アウトバーン上でペダルを踏み込むとメーターの数字はあっという間に200km/hを表示する。そのまま踏み続ければ容易に300km/hに届くパワーの余裕が感じられた。 

標準装備のエアサスペンションは従来より15%硬く、スプリングのバネレートも上がっている。その結果確かにハードな乗り心地だが、ダンピングはしっかり効いており、高速域でのさらなるスタビリティの高さが認められた。

一方、オプションのPCCB(ポルシェセラミックコンポジットブレーキ)は2.2トンを超えるSUVに確実なストッピングパワーで安心してハイスピードクルージングを約束している。このスーパーカイエン(編集部註:カイエンターボGT)は、ドイツで正式発表された。

画像: カイエンのフェイスリフトを機にもっともスポーティなカイエンが追加される。(改良型カイエン クーペ プロトタイプ)

カイエンのフェイスリフトを機にもっともスポーティなカイエンが追加される。(改良型カイエン クーペ プロトタイプ)

マカンEVはバーチャルテストで開発中

ポルシェ本社から2023年に登場予定のEV化される通称「マカンII」の開発先行リリースが発表され、日本でも話題になっている。これにより先だって間もなく発表される予定の現行型のフェイスリフトモデル(通称「マカンI」)の影が薄くなってしまった。 

マカンII、すなわちエレクトロ マカンはポルシェとアウディが共同で開発したBEV用のプラットフォーム「PPE(プレミアム プラットフォーム エレクトリック)」を使用している。ちなみにアウディは2024年に登場が予想されているQ6eトロンで採用する予定だ。

タイカン、タイカン クロスツーリスモに続くマカン エレクトリックはすでに販売されている2モデルと同じように800Vのアーキテクチャーを有している。一方、デザインはタイカンのようなポルシェEV用のヘッドライトが採用されるはずである。

マカンの開発はこれまで以上にデジタル化が進んでおり、過去には常識であったさまざまな気象条件や荒れた地形を探して世界中を走らせるこれまでのようなテストは行われない。20台のデジタル プロトタイプがまず制作され、それで空力特性、エネルギーマネージメント、操作性、あるいは騒音などをバーチャルテストを通じて遂行してしまうのである。

こうしてシーティングボックスと呼ばれるモックアップを作成、ここで最終的に人間工学に基づいた操作性や視認性を確認する。マカンの開発はこうして4年前からスタートしているのだ。

ポルシェのオリバー・ブルーメCEOは「電動化はポルシェブランドにピッタリのモビリティだ。それは高効率の追求だけでなく、パワートレーンの性格も基本的にスポーティなのだ。2022年までに60憶ユーロ(約8000億円)をエレクトロモビリティに投資して、2025年にはニューモデルの50%を電動化したい」と語っており、このマカン エレクトリックは最初の量販モデルとして注目される。

画像: デジタル技術を駆使してBEVの次期マカンを開発。日本導入は2023年か?

デジタル技術を駆使してBEVの次期マカンを開発。日本導入は2023年か?

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