納得させられた世界観が、自分の意識も変革させた
神奈川県在住の山口泰成さんは、2021年3月に納車されたばかりだというボルボの最新プラグインハイブリッドカー(PHEV)「XC60リチャージ T8 AWDインスクリプション(以下、XC60 T8)」を堪能している。
山口さんはV70を3台乗り継ぎXC60 T5からXC60 T8に乗り換えたボルボ党で、夫妻ともハンドルを握っている。ディーラーの勧めで、このXC60 T8を試乗してみたところ、気に入った。
「(T5とは)加速感が全然違っていて、驚きました」
XC60 T8にはエンジンと前後のモーターが搭載され、走行状況をクルマが判断してそれぞれを駆動と充電に使い分ける。強い加速が必要な時には、エンジンとモーターそれぞれのパワーで4本のタイヤを駆動する。
「モーターだけで走る時の静けさや、その滑らかさなどにも驚かされました」
ハイブリッドカーの中でも「マイルドハイブリッド」と呼ばれる方式のクルマは、モーターがエンジンのアシストに限られるためにモーターだけで走ることはまずないがPHEVはモーターの力のみで走行することもできる。
バッテリーだけを動力源とするピュアEV(電気自動車)は、バッテリーに蓄えられた電気の量によって航続可能距離が左右されてしまい、充電環境の違いが使い勝手を大きく限定してしまうけれども、PHEVはエンジンも搭載しているので、いわゆる「電欠(バッテリー容量が空になって走り続けられなくなってしまうこと)」の心配がなく、そこが大きな長所となっている。
山口さんの奥様はXC60 T8の、インテリアのセンスとクオリティの高さが気に入ったという。
「V70に乗っていた頃から、私もボルボ流のスカンジナビアンデザインを気に入っていましたが、このクルマはとくに良いですね」
本革シートやドア内張りなどにはブロンドカラーが用いられ、パノラマガラスサンルーフの効果もあって車内が一層と明るく感じられる。オレフォス社製クリスタルシフトノブが美しいアクセントとなって、車内を引き締めている。
エアサスペンションとB&W(バウワースアンドウィルキンス)製ハイグレードオーディオも装備されているから、車内では快適かつ有意義に過ごしている。山口さんは自宅のPCやスマートフォンなどとインターネット経由でシームレスにリンクするAppleMusic(アップルミュージック)のアプリを使っているから、車内でもさまざまな音楽を、ほぼ無尽蔵かつ簡単に楽しむことができる。
長距離を走る時は、ACC(アダプティブクルーズコントロール)やパイロットアシスト(車線維持支援機能)などの運転支援機能も活用している。運転支援機能は確実に安全性を向上させ、ドライバーの負担を軽減させるので、山口さんも積極的に使っている。
最近のクルマでは、スマホを介したインターネットへの接続や運転支援機能など、これまでになかった新しい機能や装備などが日進月歩の勢いで進化している。XC60 T8はとくに進んだ機能を多く備えていて、すべてを使いこなせればカーライフが大幅に刷新されることは間違いない。
V70に乗り始めた時から奥様の関心と好みは、クルマ以外のことにも目が向かうようになった。スウェーデンからスカンジナビアン(北欧)デザイン全般へと広がり、名作椅子と謳われているデンマークの椅子デザイナー、ハンス・ウェグナーの「Yチェア」を購入して、愛用するにいたっている。
奥様も大のお気に入り。類まれな安心感を信頼
山口さんは、購入後すぐからプラグインハイブリッドカーに乗るメリットを享受し始めている。
「ガソリンスタンドへ行く頻度が、確実に減りました」
以前のXC60 T5では1カ月に2〜3回は自宅近くのスタンドへ給油に訪れていたという。しかし、XC60 T8になってからは月に1〜2回で、タイミングによっては1回も訪れないことがあるほどにまで減ったそうだ。モーターとバッテリーだけでも走ることができるのでガソリンの消費量が減ったためだ。XC60 T8の走行モードで「チャージ」を選ぶと、走行しながら充電することができる。
平日の朝は子供たちを駅へ送ることから始まり、次に奥様を仕事先に送ってから自宅に戻り、自分は自転車でオフィスに通っている。夕方にはその逆のコースを走る。日常的な買い物なども、そのついでに山口さんがXC60 T8を運転してこなすことが多い。
「近所ならば、モーターだけで走れてしまうことが多いですね」
XC60 T8は走行中にも充電されるが、夜間に自宅でフルに充電しておけば、翌日には約40kmをモーターだけで走ることが可能だ。ボルボの「プラグインハイブリッド車購入サポートキャンペーン」の充電器設置費用サポートを利用した工事がすぐに始まる予定だから、さらにPHEVのメリットを享受できることになる。
全国に20カ所の高齢者介護施設「アールアンドシー湘南」を経営している山口さんは、忙しく飛び回っている。飛行機での出張も多く、羽田空港へはV8エンジン搭載のドイツ製大型SUVを運転して行っている。XC60 T8とは対照的な、エンジンのハイパフォーマンスを訴求したモデルだ。
「乗り較べると、キャラクターの違いが良くわかります。私も運転していますが、言ってみればボルボは、妻のクルマでもあります」
奥様はXC60 T8を運転して、歩行者や自転車、他のクルマなどを感知すると、さまざまな音や表示のアラートが早目に発せられることに感心し、「このクルマならば事故を起こすことがなさそうだわ」と信頼を寄せている。
事業展開がうまく進んでいるようで、ご本人もそれを自覚してポジティブに仕事を進めようとしている様子がうかがえる。物腰は穏やかで言葉も丁寧だけれども、積極的な経営攻勢が功を奏している感じが、話していてこちらにも伝わってくる。