2021年7月6日(イギリス現地時間)、ベントレーモーターズはフライングスパーで初となるPHEV(プラグインハイブリッド)「フライングスパー ハイブリッド」を発表した。日本での受注開始は2021年夏以降に行われ、デリバリーは2022年第2四半期(4~6月)を予定している。

システムトータルでの最高出力544ps、最大トルク750Nm

ベントレーは電動化推進路線の中、ベンテイガにPHEV(プラグインハイブリッド)をすでに欧州で発表している。このPHEVファミリーに加わることになったのが、ラグジュアリーセダンの「フライングスパー ハイブリッド」だ。

フライングスパー初となるPHEVパワーユニットは、2.9L V6 DOHC(416ps/550Nm)の内燃機関に、最高出力136ps/最大トルク400Nmのモーターを組み合わせたものとなる。システムトータルで最高出力544ps/最大トルクが750Nmを発生する。

モーター駆動用のリチウムバッテリーは容量14.1kWhで、わずか2時間半ほどでフル充電できるという。走行性能は、0→60マイル/h加速が4.1秒(フライングスパーV8:4.0秒)で、最高速285km/h。航続可能距離はエンジンとモーターのトータルで700km以上、電気のみで40km以上⾛⾏可能(欧州WLTP認証中)となる。

走行モードにPHEV専用の「EVドライブモード」、「ハイブリッドモード」、「ホールドモード」の3種類を用意される。EVドライブモードでは可能な限りモーターだけで走行し、ハイブリッドモードではインテリジェンス ナビゲーションシステムのデータに基づき最適なドライブモードを選択、ホールドモードではエンジンと電⼒がバランスよく使い分けられ、必要なときに電⼒で⾛⾏できるように⾼圧バッテリーの充電量が維持される。

画像: 電動化路線を推し進めるベントレー。フラッグシップモデルのフライングスパーにもPHEVが登場した。

電動化路線を推し進めるベントレー。フラッグシップモデルのフライングスパーにもPHEVが登場した。

エクステリアは、フェンダー下部に「Hybrid」バッジをあしらわれ、テールパイプが楕円形クアッドテールパイプとなる。ユニバーサル充電ポートは、左側リアフェンダー配される。ホイールは20インチホイールを標準装備(オプションで21インチ)、イルミネーション付き電動フライングBマスコットのブラックバージョンもオプションで用意されている。

インテリアには、エネルギーフローや⾞両の各種データを表⽰し、充電タイマーの設定もできるインフォテインメント画面を用意。航続可能距離、バッテリー残量、充電など、EV⾛⾏に関する情報などは、インパネやヘッドアップディスプレイに表⽰される。

フライングスパー ハイブリッドの日本での受注開始は2021年夏以降。デリバリーは2022年第2四半期(4月〜6月)に予定されている。車両価格は2420万円(税込)。

画像: インフォテイメント画面にエネルギーフローや、⾞両の各種データが表示される。

インフォテイメント画面にエネルギーフローや、⾞両の各種データが表示される。

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