SUV人気はますます高まる一方で、さまざまなタイプのモデルが登場している。そうした中、なんと600psを超える「スーパーSUV」が続々と発売され、世間を賑わせている。今回はドイツプレミアム4社が放つスーパーカー顔負けの驚速のSUVの個性の違いを検証してみた。まずは4車それぞれがどんな特徴を持っているかを解説。意外な共通点やコンセプトの違いなどをここで浮き彫りにしていこう。登場車種はアウディRS Q8/メルセデスAMG GLE 63 S 4MATIC+/BMW X6 Mコンペティション/ポルシェ カイエンターボS Eハイブリッド。

680psのカイエンは圧倒的な加速力を披露

唯一のPHEVであるポルシェ カイエン ターボS E ハイブリッドは、シリーズ中、もっともハイパフォーマンスなモデル。エンジン単体の最高出力は550psで、意外にも4台中最下位だが、136psのモーターと組み合わせたシステム出力は680ps、システムトルクは900Nmに達し、4台の中でトップに躍り出る。

そのパワーは圧巻。中低速域でもほかの3台に劣らない加速感を生み出す一方で、そのままスロットルペダルを踏み続ければ、まるでロケットブースターが点火したかのような猛烈なダッシュ力を披露。窓の外の景色が突然、速く流れ出すその加速感は圧倒的だ。

ただし、この点を除けば全般的に極めて洗練されている。ハンドリングの正確さ、俊敏さはX6 Mとまったく互角。これを生み出すサスペンションの設定はかなり硬めで、乗り心地はSUVというよりもスポーツカーそのものだが、それでも巧みなチューニングが施されたエアサスペンションのおかげで、X6 Mとは別次元の快適性が得られる。ブレーキが強力で、内外装が上質な点も、いかにもポルシェらしいといえるだろう。

画像: ポルシェ カイエン ターボS Eハイブリッド。唯一のPHEVで、システム最高出力は680ps、システム最大トルクは900Nmに達する。

ポルシェ カイエン ターボS Eハイブリッド。唯一のPHEVで、システム最高出力は680ps、システム最大トルクは900Nmに達する。

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