「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前のクルマは環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は、MINIブランド発のSUV、MINIクロスオーバーだ。

どれをチョイスしても楽しそうだけれど・・・

画像: インテリアのデザインは、ノーマルのMINIと大きく変わらない、独特のセンターメーター方式も採用。

インテリアのデザインは、ノーマルのMINIと大きく変わらない、独特のセンターメーター方式も採用。

そんなファミリーユーザーは、このクロスオーバーを心待ちにしていただろう。なんといってもドアが4枚あるのはやっぱり便利だ。子どもや荷物を乗せるのは当然として、3名以上乗車が基本なら大人だってラク。さらに荷室も通常状態で350L、後席を倒せば1170Lと、十分に使える広さと深さがある。MINIが欲しいけれど家族の合意を得られずあきらめていたという人は、一家に一台体制でも、これなら文句は出ないだろう。

ONE、クーパー、クーパーS、ALL4の4グレードに、それぞれにMTとATのトランスミッションが用意され、選択肢は8つ。どれにするか悩みどころだが、せっかくのクロスオーバーなのだから、できればALL4をチョイスしたい。パワー的にはフル乗車で荷物満載でも1.6Lの自然吸気版でも十分に走るが、前後駆動力配分を0〜100%まで自動的に配分してくれる走破性や安定感は捨てがたい。深めのコーナーでエイヤッと曲がってもフラットな体勢を維持してくれるし、MINIのキビキビした走りが好きという人の期待も裏切らないだろう。

また、車両本体は265万円からというONEでカスタマイズを楽しむというのもアリだ。ボディ形状、カラー、インテリア、これでもか!というくらい豊富に用意されたオプションなど・・・。ファミリーカーを購入するのに、家族全員がこれほどワクワクさせられるクルマも、そうそうない。

家族の絆を深める、世界でたった1台のMINIというキューピットの矢に狙われてしまったら、もう逃げることはできないかもしれない。

画像: リアもノーマルのMINIとデザインイメージは共通だが、全幅は1.8m近くあるし、もはやMINIとは呼べない?

リアもノーマルのMINIとデザインイメージは共通だが、全幅は1.8m近くあるし、もはやMINIとは呼べない?

■MINI クロスオーバー クーパーS ALL4 主要諸元

●全長×全幅×全高:4120×1790×1550mm
●ホイールベース:2595mm
●車両重量:1460kg
●エンジン種類:直4 DOHCターボ
●排気量:1598cc
●最高出力:135kW<184ps>/5500rpm
●最大トルク:240Nm<24.5kgm>/1600-5000rpm
●トランスミッション:6速AT
●駆動方式:フロント横置き4WD
●10・15モード燃費:13.4km/L
●タイヤ:205/55R17
●当時の車両価格(税込):379万円

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