大幅な軽量化とボディ剛性向上とで軽快な走りを実現
ワールドワイドでその実力を高く評価されているオフローダー「トヨタ ランドクルーザー」が、300系へとフルモデルチェンジしました。なんと14年ぶり!となる出来事だけに、いったい従来の200系からどれほどの進化をみせているのか、オフローダーファンならずとも気になるところでしょう。
そんなわけで、レポーターを務めるモータージャーナリストの岡本さんも好奇心いっぱいで今回の試乗に臨みました。
試乗車は、3.3L V6 DOHCディーゼルターボ(309ps/700Nm)搭載の5人乗りZXを選択。1951年にトヨタ BJ型としてデビュー以来、70年もの歴史ある本格派オフローダーの最新モデルを前に、まずはそのエクステリアデザインから話は進められます。
まず注目したのが、「圧巻」のフロンフェイスの造形。タフな走りをイメージさせる、頼もしさを感じさせてくれたようです。次に、ボンネットや、ルーフ、全ドアパネルのオールアルミ化です。このことにより、200系に比べ約200kgの軽量かが図られたということです。
この大幅な軽量化は走りに強く貢献し、向上されたボディ剛性との合わせ技で取り回しよくキックバックを低減し、スッキリとしたステアリングフィールを実感させてくれたそうです。サスペンションのアームの配置変更により、ブレーキング時にも安定した車両姿勢が維持できることにも好印象を抱いています。
インテリは水平基調で、シンプル。いかにもオフローダーといった佇まいですが、そこは最新モデル、しっかりと12.3インチの大型インフォメーションディスプレイが装備されます。そして、今や必須ともいえる先進運転支援システム(ADAS)の充実もみせています。
ディーゼルエンジン搭載モデルということで室内音や振動が気になりますが、今回の試乗の限りでは「よく抑えられている」とのことでした。それでは動画でご確認下さい。
トヨタ ランドクルーザーZX(5人乗り) 主要諸元
●全長×全幅×全高:4985×1980×1925mm
●ホイールベース:2850mm
●車両重量:2550kg
●エンジン:V6 DOHCディーゼルターボ
●総排気量:3345cc
●最高出力:227kW(309ps)/4000rpm
●最大トルク:700Nm/1600-2600rpm
●トランスミッション:10速AT
●駆動方式:4WD
●燃料・タンク容量:軽油・80L
●WLTCモード燃費:9.7km/L
●タイヤサイズ:265/55R20
●車両価格(税込):760万円