スズキの軽自動車「ワゴンR」といえば、軽ワゴンスタイルのパイオニアとして長い人気を誇る「ブランド」。そのラインナップに、新たな魅力が加わった。2021年8月27日デビューの「スティングレー」以来となる「ワゴンRスマイル」は、ワゴンR史上初のスライドドアに加え、最新のインターフェイスやインフォテインメントなど「あったらいいな」を満載。今回、このニューフェイスに初試乗。乗れば乗るほど、知れば知るほど、とてもお買い得な1台に思えてきたのだった。

高いクオリティも装備のインパクトも、軽自動車らしからぬレベル

画像: インパネカラーパネルや室内側ドアノブまわりなどに配されたカッパーゴールドの加飾も、アクセサリー感覚が味わえる巧みなアレンジだ。

インパネカラーパネルや室内側ドアノブまわりなどに配されたカッパーゴールドの加飾も、アクセサリー感覚が味わえる巧みなアレンジだ。

まず感じられるのが、インテリアの質感の高さだ。試乗したハイブリッドXには、アイボリーパールのインパネカラーパネルが採用されていたが、透明感のある色味が上質感を醸し出している。キルティング、手縫いの革などの質感を表現したという内装素材もまた、軽自動車らしからぬクオリティ感を演出している。

オプションではあるがインパネ中央に設定された9インチのHDディスプレイもまた、軽自動車らしくないインパクトをアピールしている。18万7000円ナリとちょっと贅沢な装備ではあるものの、逆走注意&警告機能に加えて、全方位モニター用カメラ(フロント/左右両サイド/バック)との組み合わせによって、スズキ車としては初めての「すれ違い支援機能」を実現。安全運転支援のデバイスとしても機能性に優れている。

もっと安全、快適。夜間でも歩行者を検知できる、スマイルの「ふたつのカメラ」

画像: LEDヘッドランプと「肉厚インナーレンズ」ポジションランプを採用した表情は実に豊か。フロントウインドウ越しのデュアルカメラによるブレーキサポートは、全車に標準装備となる。

LEDヘッドランプと「肉厚インナーレンズ」ポジションランプを採用した表情は実に豊か。フロントウインドウ越しのデュアルカメラによるブレーキサポートは、全車に標準装備となる。

運転サポートとしては、スマイルもワゴンRも、衝突の危険回避や被害を軽減してくれる「ブレーキサポート」でいざという時の安心感を高めている。ただしセンシングの方式がちょっと異なり、単眼カメラとレーザーレーダーを使った「デュアルセンサー」方式のワゴンRに対して、スマイルは生物の眼と同じように、ふたつのカメラをフロントウインドウ上部内側に配置した「デュアルカメラ」方式としている。

このデュアルカメラ方式はデュアルセンサー式に対してユニット本体がややかさばるものの、夜間でも歩行者を検知できる可能性が高まる、と謳われている。さらにその恩恵を強く受けているのが、「セーフティプラスパッケージ」のひとつ「全車速追従機能付アダプティブクルーズコントロール(ACC)」の設定だろう。

今回の試乗会では、実際に東名高速道路の制限速度100km/h区間でACC走行を試してみたが、前を走るクルマとの車間距離のキープは非常に自然だった。上り坂の続く区間で速度を維持するためにエンジン回転が上がり気味になり、エンジン音をやや煩わしく感じられるシーンもあったけれど、渋滞時などにはかなりストレスを緩和してくれそうだ。

画像: カラー化されたヘッドアップディスプレイは格納式の小ぶりなパネルを配したコンバイナー式を採用。タコメーターや交差点案内表示など、多彩な要素が見やすく表示される。

カラー化されたヘッドアップディスプレイは格納式の小ぶりなパネルを配したコンバイナー式を採用。タコメーターや交差点案内表示など、多彩な要素が見やすく表示される。

ほかにも「セーフティパッケージ」は、ACCを含む5つの便利装備(標識認識機能/カラーヘッドアップディスプレイ/カラーマルチインフォメーションディスプレイ/ステアリングオーディオスイッチ)で構成されている。価格は4万6200円と、内容と実用性を考えれば非常にリーズナブルな価格設定と言っていいだろう。

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