年明け1月20日から行われるラリー・モンテカルロでデビュー
2021年11月22日に行われたWRC最終戦ラリー・モンツァで「2021年3冠完全制覇」を達成したばかりのTOYOTA GAZOO Racingが早くも来季2022年シーズンに向けて動き出している。
来シーズンからWRCは100kWの電気モーターと100%持続可能燃料を使用するエンジンを組み合わせたハイブリッドのラリー1規定マシンによって争われることになるため、ニューマシンは従来と大きく異なるものとなる。ただ、TOYOTA GAZOO Racingは今季の最終戦を終了すると、すぐに欧州で新型ラリーマシン「トヨタ GRヤリス ラリー1」のテストを本格開始、来季のシーズン開幕に向けて開発は順調に進んでいるという。
輝かしい成績を収めたヤリスWRCの後継車両として開発が進められているトヨタ GRヤリス ラリー1のベースとなるのは3ドアハッチバックのGRヤリスで、1.6L 直列4気筒ターボエンジンにトヨタ自慢のハイブリッドシステムを組み合わせたパワートレーンを搭載、パイプレーム構造のシャシ、最先端のエアロダイナミクス、シーケンシャルシフトなども取り入れられている。
引き続きヤリ−マティ・ラトバラ代表の下でWRCを戦っていくTOYOTA GAZOO Racing WRCチームは、エルフィン・エバンスとカッレ・ロバンペラが新型マシンでフルシーズンを戦い、王者セバスチャン・オジェとトヨタに復帰するエサペッカ・ラッピが3台目のGRヤリスをシェアしながらシーズンを戦っていく。トヨタ GRヤリス ラリー1の強力なライバルは、ヒュンダイ i20 ラリー1、フォードMスポーツ プーマ ラリー1となる模様だ。
また、TOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラムに参加する勝田貴元も、新チームTOYOTA GAZOO Racing WRT・ネクストジェネレーションからGRヤリス ラリー1での全戦参戦が予定されている。
12月6日には、チーム体制発表のあと、新型ラリーマシン「トヨタ GRヤリス ラリー1」をサプライズ公開、デモンスストレーションランも行われた。
WRCの2022年シーズンは1月20日(木)から23日(日)にかけて行われる伝統のターマックイベント「ラリー・モンテカルロ」で開幕。トヨタ GRヤリスにとってはこのラリーがデビュー戦となる。なお、このイベントにオジェが3台目のワークスカーをドライブする予定となっている。
WRC世界ラリー選手権 2022年シーズンカレンダー(暫定)
第1戦 1月20日~23日 モンテカルロ
第2戦 2月24日~27日 スウェーデン
第3戦 4月21日~24日 クロアチア
第4戦 5月19日~22日 ポルトガル
第5戦 6月2日~5日 イタリア
第6戦 6月23日~26日 ケニア
第7戦 7月14日~17日 エストニア
第8戦 8月4日~7日 フィンランド
第9戦 8月18日~21日 未定
第10戦 9月8日~11日 ギリシャ
第11戦 9月29日~10月2日 ニュージーランド
第12戦 10月20日~23日 スペイン
第13戦 11月10日~13日 日本