DSのオシャレなクロスオーバーSUV、DS3クロスバックのBEV(バッテリー電気自動車)が「Eテンス」。Motor Magazine編集部に貸与されている長期レポート車を、取材の足として借りてみることにした。

バッテリー温存のため、まずはエコランで試乗開始

画像: 外寸はホイールベースも含めてICE版とまったく同じだが、エンブレムやグリルなどの色が変更され、アルミホイールも専用デザイン。

外寸はホイールベースも含めてICE版とまったく同じだが、エンブレムやグリルなどの色が変更され、アルミホイールも専用デザイン。

シトロエンのラグジュアリーブランド、「DS」のオリジナルモデル第二弾がDS3 クロスバック。そのBEV(バッテリー電気自動車)版がEテンスだ。ICE(内燃機関)版のDS3クロスバックは日本デビューして間もないときに試乗しており、コンパクトなボディながら存在感のあるスタイリング、独特の世界が味わえるインテリア、そしてダウンサイジングターボによる小気味良い走りっぷりを見せる小さな高級車で、けっこう気に入ったモデルだった。

そんなDS3クロスバックのBEVであるEテンスに、ようやく試乗する機会を得た。取材用の足に、前日の夕方に借り出す。会社で200Vの普通充電をしておいたが、バッテリー残量は約70%、走行可能距離は200kmほど。今回の取材は、会社(新橋)〜自宅(横浜)〜試乗会場(幕張)〜会社と、移動と撮影のために動かしたりするから150km以上は走ることになる。

EVの走行可能距離は表示されている数値より少なめに考えておかなければならない。だがスケジュールを考えると、試乗会の取材が終わるまでは充電することは難しいので、会社から自宅までと、翌朝に自宅から会場までのルートはひたすらエコラン。寒いけれどヒーターは使用せず、ドライブモードはECOで、暮れの渋滞気味の一般道ではゴーストップを繰り返してエネルギー回生も駆使しながら走る。

それでも街中や高速道路で流れに乗って走るのにパワー不足を感じることはない。およそ100kmほどのエコランで会場までたどり着くと、バッテリー残量は約50%、走行可能距離は約150kmだった。取材を終えて、帰路は首都高速湾岸線の市川PAで急速充電(50kW)。20分ほどで8.5kWhを充電し、バッテリー残量は65%、走行可能距離は約184kmまで回復した。

クルマもドライバーも落ち着いた?ところで、会社まではDS3クロスバック Eテンスのパフォーマンスを味わいながら帰ることにした。最近は国産・輸入車ともさまざまなBEVに乗る機会が増えて乗り慣れてしまったせいもあるが、BEV独特のトルクフルな加速はスゴいというレベルではない。だが、それでも十分に速い。ECOモードでも市街地のクルマの流れをリードできるほどの加速を見せるが、ノーマル→スポーツとモードを変えると、二乗的に速くなる。

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