ベンテイガが過去最高の販売台数を記録
ベントレーの2021年販売台数は、2020年の過去最高であった1万1206台を31%上回る1万4659台を記録した。新モデルの導入、魅力的な製品ポートフォリオ、そして2030年までに完全な電動化を目指すベントレーの戦略「ビヨンド100」の下で導入されたハイブリッド化モデルへの需要増加がもたらした成果だ。
新モデルとして11の新型車&派生モデルが投入されたが、なかでもW12気筒エンジンを搭載したプレミアムスポーツモデル「コンチネンタルGT スピード」や、フライングスパーのワールドワイドでの安定した人気が貢献しているという。
電動化モデルにおいては、2019年9月に同ブランドのハイブリッドモデル第1弾として登場したラグジュアリーSUV「ベンテイガ ハイブリッド」の存在が大きい。このおかげでベンテイガは、発売5年目にして過去最高の販売台数を記録した。
地域別の販売台数に目を移すと、アメリカ地域の販売台数は4212台で、2020年(3035台)から39%増加。販売台数が2年連続で最も伸びたのが中国市場だ。2020年(2880台)に対して40%増の4033台を記録している。このほかの市場においても、ホームマーケットの英国をはじめとする欧州、中東で12〜15%伸びている。
日本を含むアジア太平洋地域では、2020年の販売台数1203台に対し、37%増の1651台となり過去最高を記録。日本も、過去最高の販売台数596台(30%増)を達成している。
こうした好調な業績をうけ、ベントレーモーターズの会長兼CEOであるエイドリアン・ホールマークは、「2021年も予断を許さない年でしたが、大きな逆風を乗り越え、飛躍的な成長を遂げたことを確認でき、大変嬉しく思います。これは、当社のブランド力、オペレーションの卓越性、世界的な需要、そして当社の戦略的優先事項の確証を示すものであり、2年連続で過去最高の売上を記録できました。ベンテイガ ハイブリッドの市場導入に対する反応とフライングスパー ハイブリッドへの期待は、ラグジュアリーセクターの方向性を示しており、私たちはその最前線に位置しています。この数字は、当社が販売台数と市場シェアで業界をリードしているだけでなく、電気技術への投資と、世界初の完全電化、ゼロカーボンのラグジュアリーカーメーカーになることを約束していることを証明するものです」と語っている。