想像をはるかに上回ったオフロードでの快適性
新世代レクサスモデルの第1弾となる「NX」に続き、「LX」が生まれ変わった。そもそもLXはレクサスでもっとも長い歴史を持つモデルで、新型LXは14年ぶりにフルモデルチェンジされて4世代目となった。ちなみに国内でのLXは2世代目。もちろんこのモデルは、レクサスSUVのフラッグシップだ。
新型LXの開発テーマは「世界中のどんな道でも楽に、上質に」。単なるトヨタランドクルーザーのレクサス版ではないのだ。そしてどこにでも行けることが目標ではなく、「どこにでもいけるからこそ、楽に走れる」ことを重視したのだと開発者は言う。そのためには、2950mmというホイールベースを確保しつつ、200kgにもおよぶ軽量化、運転しやすいドライビングポジション、オフロードでもクルマを対話できることを目指している。
![画像: LX600オフロードのインテリアは写真の白のインテリア(ホワイト&ダークセピア)だけでなく、ブラックやクリムゾン、ヘーゼルの4色から選択できる。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2022/04/04/400b4a80db38afd34656762bc6f94e6f017ec3e8_xlarge.jpg)
LX600オフロードのインテリアは写真の白のインテリア(ホワイト&ダークセピア)だけでなく、ブラックやクリムゾン、ヘーゼルの4色から選択できる。
エンジンは先代モデルの5.7L自然吸気から3.5L V型6気筒ツインターボに進化。排気量は小さくなったが、出力/トルクとも向上し、最高出力305kW(415ps)、最大トルク650Nmを発生する。トランスミッションは10速ATが組み合わされる。
今回はそんな新型LXの実力を確認する試乗機会を得た。オフロードと一般道での試乗が叶ったのである。オフロードコースではLX600オフロード、一般道では標準車のLX600、LX600エグゼクティブ、LX600オフロードの3グレードに試乗することができた。ここではまず、オフロードコース試乗の印象を伝えたい。
富士スピードウェイ内に新設されたオフロードコースは、なかなかハードなコース設定だったが、高い悪路走破性能を持つLXは、苦もなくすべてを走破することができた。
![画像: 試乗コースは富士スピードウェイ内に新設されたオフロード。地形を生かして設計されたコースは滅多に遭遇することはないと思われるハードな設定。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2022/04/04/4a2740ebc6273f16cde260816f0f33253214c1c0_xlarge.jpg)
試乗コースは富士スピードウェイ内に新設されたオフロード。地形を生かして設計されたコースは滅多に遭遇することはないと思われるハードな設定。