これまでのBMW M135i xDriveはライバルのホットハッチ、たとえばフォルクスワーゲン ゴルフRと比べるとややポジションが曖昧だった。今回のマイナーチェンジにあたるLCI(ライフサイクルインパクト)で、それがどう変わったのかを確かめた。(Motor Magazine 2022年7月号より)
BMW 50周年の節目に1シリーズアップデート第1弾として登場
最近発表されるICE(内燃機関)搭載のコンパクトスポーツモデルの多くは驚くほど派手なボディカラーを纏っている。メルセデスAMG A45は眩しいほどのサニーイエロー、アウディRS3は驚くほど明るいソノマグリーン、そして今回のBMW M135i xDriveはサンパウロイエローと名付けられた遠くから見ても目立つような黄色だ。それはあたかも恒星が一生を終える直前に放つ輝きのように思えるのである。
現行のBMW1シリーズは、横置きエンジン搭載のコンパクトセグメント向けプラットフォームUKL2をベースに2019年に市場投入された。それからすでに3年が経過し、BMWの定義のフェイスリフト、LCI(ライフサイクル インパクト)、すなわち中弛みを解消するためのアップデートの時期になった。
今回はBMW社の50周年を迎えるにあたってのプレゼントということもあり、まずM135i xDriveが先陣を切る形で発表された。
![画像: リアビューは、大径のエキゾーストパイプや大きなスリットが入ったバンパーが目を引く。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2022/06/04/c3bcdaaa607cc52e365a27a2336a23e3d9a349c5.jpg)
リアビューは、大径のエキゾーストパイプや大きなスリットが入ったバンパーが目を引く。