クルマは長く乗れば乗るほど見えてくるものがある。これまでMotor Magazine誌で掲載した長期レポート車ボルボ XC60 B5 AWD インスクリプションを紹介していこう。年末年始の休暇や年明けの3連休などがあり、今回は例月のように走行距離は多くなかった。それでも順調に距離を重ねた。(Motor Magazine 2022年3月号より)

大きく変わったインテリア

2021年9月に改良が施されたXC60。これまで外から見えていたエキゾーストエンドがリアバンパーの中に隠されるなど外観も変更されたが、それよりも大きく変わったのはインテリアである。とくにメーターやセンターディスプレイの表示内容などはまるでフルモデルチェンジ並みの変更だと言っていいだろう。これには、日本初のGoogle搭載によるところが大きい。そこで今回は、変更点に少し触れてみたい。

画像: 新デザインのメーター。円を中央で分割し、それを左右幅一杯まで広げ、左に速度、右に回転バーとギアポジションが表示される。

新デザインのメーター。円を中央で分割し、それを左右幅一杯まで広げ、左に速度、右に回転バーとギアポジションが表示される。

新デザインのメーターは、円を真ん中で分割し、それを左右幅一杯まで移動、左に速度、右に回転バーとギアポジションが表示され、そしてその間のスペースに地図表示をするようになった。もちろん、そこに見えるのはGoogle Mapで、表示もとても美しい。

写真を見ればわかるように、表示される地図の背景は常時黒く、長時間ドライブでも目にやさしいところが特徴である。さらにメインディスプレイのGoogle Mapで設定した目的地までのルート案内も連動している。

そのほかメーターには、給油計、トリップメーター、平均燃費、ロードサイン、ACCを設定すればその作動画面などが表示される。

テスト車はインスクリプションなので、これまでと同様に引き続き装備されているのがシートマッサージ機能である。操作スイッチは従来から変更はないが、ディスプレイの表示方法は少し変わったのだが、相変わらず装備されて嬉しい機能である。運転席(助手席でも)に座り、シートベルトをかけてエンジン始動、その後、まず起動させるのがこの機能である。

Google搭載でメインディスプレイも変更に

メインディスプレイの表示内容は、大きく変わっている。わかりやすい場所に用意されたボタンを押すと出てくるホーム画面だが、現在は、上からマップとETC/ラジオと音楽関連アプリ/電話/Playストアとオーナズマニュアルを表示させている。車内で使用するのはこれですべてだ。また目的地の検索時以外は、Spotifyの画面にしていることが多い。

この他にもさまざま機能を搭載するが、そのあたりは次の機会に紹介したい。ところでXC60号は、すでにスタッドレスタイヤが装着されているので、この冬はまだまだ活躍の場が多そうである。

画像: メインディスプレのホーム画面。アプリはPlayストアでダウンロードするが、現在は使えるものはまだ多くない。

メインディスプレのホーム画面。アプリはPlayストアでダウンロードするが、現在は使えるものはまだ多くない。

■第2回/2021年12月20日~2022年1月24日(2カ月目)のデータ
・オドメーター:5346km
・走行距離:1355km
・給油量:151.3L
・実燃費:9.0km/L

ボルボ XC60 B5 AWD インスクリプション 主要諸元

●全長×全幅×全高:4710×1900×1660mm
●ホイールベース:2865mm
●車両重量:1870kg
●エンジン:直4 DOHC
●総排気量:1968cc
●最高出力:184kW(250ps)/5400-5700rpm
●最大トルク:350Nm(35.7kgm)/1800-4800rpm
●モーター最高出力:10kW/3000rpm
●モーター最大トルク:40Nm/2250rpm
●トランスミッション:8速AT
●駆動方式:4WD
●燃料・タンク容量:プレミアム・71L
●JC08モード燃費:12.1km/L
●タイヤサイズ:235/55R19
●車両価格(税込):749万円(発売時)

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