かつて光り輝いていたマセラティ。その輝きを取り戻すにはまず、自分たちのブランドを理解することから始めたと言う。そして向かう先はこれから誕生するBEVの「フォルゴーレ」。その未来に向けて、確実に歩みを進め始めているようだ。(Motor Magazine 2022年8月号より)

グランツーリスモを皮切りにフォルゴーレ計画が進行する

そんなマセラティが、短期間でこれほど大きな変貌を遂げた秘密はどこにあったのか?ダヴィデ・グラッソCEOに訊ねてみた。

「私たちは、マセラティのかつての輝きを取り戻したいと願っていました。そのために最初に行ったのが、自分たちを理解することです。率直に言って、ブランドという観点で見たときに妥協があったことは否めません。デザインはこれまでも素晴らしかったと思いますが、イノベーション、クオリティ、コンテンツなどの部分で不十分な側面があったのは事実です。私たちは、それらの改善に取り組んできました」

画像: ダヴィデ・グラッソCEOは、マセラティが大きな変貌を遂げた秘密はどこにあるのかとの問に答えてくれた。

ダヴィデ・グラッソCEOは、マセラティが大きな変貌を遂げた秘密はどこにあるのかとの問に答えてくれた。

これに関連して、製品計画の立案などを指揮するフランチェスコ・トノン氏は、次のような見方を提示してくれた。

「電動化が大きなターニングポイントとなりました。たとえばグレカーレであれば、GT、モデナ、トロフェオなどグレードごとに異なるパワートレーンを搭載して差別化を図っていますが、ここに間もなくBEVのフォルゴーレが加わります。さらにはパワートレーン以外の部分でも差別化を図ることで、多彩なモデルラインナップを実現しました」

そう、マセラティは今後、電動化に向けて急速に舵を切ろうとしている。

この計画の頂点に位置するのがBEVのフォルゴーレシリーズで、2023年に誕生するグランツーリスモを皮切りに、同年中にグレカーレとグランカブリオのフォルゴーレが、さらに2025年までにはMC20、次期型クワトロポルテ、次期型レヴァンテにもフォルゴーレが追加され、マセラティの全モデルにBEVが用意されることになるのだ。

ここまで読み進めて、「おや?」と思った読者もいるはず。そう、このフォルゴーレ計画にギブリが含まれていないからだ。

これについては、次期型クアトロポルテを既存のギブリに近いスポーティサルーンとすることで、将来的にセダンを1車種に絞る計画であることが今回の取材で明らかになった。(文:大谷達也/写真:マセラティS.p.A.)

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