次世代電気トラックにふさわしく内外装も一新
エクステリアは、次世代の電気トラックにふさわしい印象的なデザインに進化した。FUSOブランドを象徴するブラックベルトに、電気トラックのキーカラーであるオレンジとブルーを組み合わせ、先進的な表情に仕立てた。LEDヘッドランプやデイタイムランニングランプも装備し、最新型のLEDリアコンビランプも搭載した。
インテリアも快適な運転のためにアップグレードされた。高さを抑え、広々した空間を提供する新形状のダッシュボード、上下寸法を広げて使い勝手を向上させた乗降グリップ、随所にキーカラーのオレンジとブルーを配し、ステアリングスイッチと連動した10インチのフル液晶メーターも新搭載している。
先進安全装備も大幅に拡充している。被害軽減ブレーキ機能を有する巻き込み防止機能「アクティブ サイドガード アシスト0」をMFTBCの小型トラックでは初採用し、左折巻き込み事故のリスクを低減する。
衝突被害軽減ブレーキは「アクティブ ブレーキ アシスト5」を全モデルに新搭載。運転注意力の低下を白線認識カメラや各種センサー、顔認識カメラを通じて認識するドライバー注意監視システム「アクティブ アテンション アシスト」も安全性確保に大きく寄与するはずだ。
また、電気トラックの導入を支援する包括的なソリューションプログラム「FUSO eモビリティソリューションズ」を展開していることも、ニュースと言える。ユーザーと社会で求められる物流ソリューションとしての電気トラックを推進し、引き続き商用車の電動化をリードしていく。
今回の発表時点では、車両価格帯は公表されていない。また、従来型ではリースのみの展開だったが、新型では買い取りも検討しているという。海外市場向けも順次展開し、現在は国内のみでの生産だが、将来的にはヨーロッパでの生産も計画している。
2030年には、小型トラックの30%の電動化を目指すというMFTBC。ラストワンマイルの配送だけでなく、拠点間での輸送や、さまざまな機能を備えた電気小型トラックを街中で見かける機会は、今後ますます増えていくことだろう。