一充電での走行距離は600km
Google とのコンビネーションも充実度を増している。インテリアに配された14.5インチのセンタースクリーンが最高のインフォテインメントシステムへの入り口となり、Googleアシスタントによるハンズフリー支援、Googleマップのナビゲーション、Google Playのお気に入りアプリなど、Googleのアプリやサービスがすべてを享受できる。なお、ワイヤレスのApple CarPlayへの対応も視野に入っている。
ボルボ初となるBowers & Wilkinsオーディオシステムの搭載も行われる。ドルビーアトモスを搭載し、ヘッドレスト一体型スピーカーで臨場感あふれるサウンドをストリーミング再生で楽しめるというわけだ。
フォンキーテクノロジーも標準装備される。スマートフォンが車のキーとなり、車に近づくと自動的にロックが解除され、クルマに乗り込むと、ドライバーのパーソナルプロファイルが自動的に読み込まれる。
先進のテクノロジーがこれでもかこれでもかといった感じの「EX90」だが、ボルボが大切にするカーボンニュートラルへの取組みも忘れてはいない。インテリアの各部は、天然素材を中心に構成される。
エクステリアは、約15%の再生スチール、約25%の再生アルミニウム、そして48kgの再生プラスチックとバイオベース材料が使用される。これは自動車に使用されるプラスチック全体の約15%に相当し、これまでのボルボ車では最高のレベルとなる。
気になる「EX90」の性能面は、当初販売されるツインモーター4WDモデルは、111kWhのバッテリーとふたつの永久磁石式電気モーターを搭載し、合計380kW(517ps)、910Nmのトルクを発生。1回の充電で最大600km(WLTP)走行でき、30分以内に10%から80%まで充電することができるという。新開発のシャシ―が採用されており、その走り味にも大いに期待したいところだ。