圧倒的なパフォーマンスを持つRSモデルを数多くをラインナップするアウディ。その中でもBEV(ピュアEV)唯一のRSとなるRS eトロン GT。アウディ電動化フラッグシップモデルの実力を改めて検証する。(Motor Magazine 2023年1月号より)

目も眩むような加速力と高いコーナリング性能を持つ

もっともいざ走り始めると、それがすこぶる高度で優秀なドライビングダイナミクスの持ち主であることは否定のしようがない。

画像: BEV唯一の「RS」という称号をもつeトロン GT。

BEV唯一の「RS」という称号をもつeトロン GT。

最大2.5秒間の使用が可能な「ブーストモード」作動時には475kW(646ps)という途方もない最高出力を発揮し、0→100km/h加速タイムが3.3秒というまさにスーパーカーレベルの目も眩むような加速力を発し、コーナーも圧倒的な低重心感覚を保ちながら2.3トン近い重量が信じられないほどに容易くクリアしてしまうのは、富士スピードウェイのフルコースを走行して体験済みである。

ピュアEVでしかも見たとおりの流麗な“「空力ボディ」でせっかく際立つ静粛性を実現させたのに、走りにエモーショナルな感覚をプラスする目的で電子音を加えなければならないという点に、やはりEVならではの苦労も垣間見える。

それでも高い静粛性とともに、快適この上ないクルージングシーンを具現させる3チャンバー式エアサスペンションがもたらすフットワークも圧巻だ。さほどストローク感がない点には低全高のスポーツモデルらしいテイストも伴ったものの、試乗車が標準の20インチに対して、大径な21インチをオプション装着していながら、際立つフラット感を実現していたのは驚きでもあった。

このモデルのようにハイパフォーマンスな走りを実現させつつ航続距離を伸ばすための「力技」として大容量バッテリーを搭載したモデルをこの国で快適に使うためには、大出力充電器のインフラがまだまだ不十分な点は否めない。

折しもアウディジャパンではポルシェと手を組み、両ブランドのディーラーネットワークまたは都市部に展開する90kW/150kW級出力の急速充電器ネットワークをスタートさせた。RS eトロン GTはこの先、日本でピュアEVのRSRSが本当に市民権を得ることができるか否かの、端緒を開くモデルとも言えそうな存在だ。(文:河村康彦/写真:佐藤正巳、アウディAG)

■アウディRS eトロンGT主要諸元

●全長×全幅×全高:4990×1965×1395mm
●ホイールベース:2900mm
●車両重量:2320kg
●モーター:永久磁石同期式電動機
●システムモーター最高出力:475kW(6460ps)
●システムモーター最大トルク:830Nm
●バッテリー総電力量:93.4kWh
●WLTCモード航続距離:534km
●駆動方式:4WD
●タイヤサイズ:前245/45R20、後285/40R20
●車両価格(税込):1862万円

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