「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前のクルマは環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は、BMW 3シリーズ(6代目 F30型)だ。

サーキット走行でも十分以上のパフォーマンスを発揮

画像: 5シリーズにも新たに搭載された2Lの直4 DOHCツインパワーターボは245ps/350Nmを発生する。

5シリーズにも新たに搭載された2Lの直4 DOHCツインパワーターボは245ps/350Nmを発生する。

ワインディングロードでは、ややアンダーステア気味に旋回する特性。リアのグリップ力が主な要因だが、それを受け止めるボディ剛性の高さはさすがだ。ステアリングのレスポンスはBMWらしく、素直で爽快。ドライバーとの一体感に磨きがかかっている。こうした場面ではドライブモードをコンフォートからスポーツに切り替える。挙動がスッキリし、ステアリングとアクセルの反応がシャープになるのを楽しめる。

ちなみにECO-PROモードではアクセルの反応が極端に鈍く、エアコンも制限される。その代わり燃費が最大で20%まで改善できるのはうれしい。そして、どのモードでもアイドリングストップが機能する。100km/h巡航時のエンジン回転数は8速で1700rpmにすぎず、クルージング燃費は確実に良い。

カタルニア サーキットでは、ドライブモードはスポーツ+を選択。さらにDSCもカットして全開走行。アンダーステアが顔を出しそうになるのを抑えながらコーナリングラインに乗せると、328iはボディセンターを中心として旋回していくクールさを見せる。強力なブレーキはサーキットの連続走行でもペダルストロークに変化がなかった。クロスレシオの8速ATもサーキットでは好印象だった。

画像: 高剛性のボディと好レスポンスのステアリングがもたらす走りは、ワインディングロードが楽しくなる。

高剛性のボディと好レスポンスのステアリングがもたらす走りは、ワインディングロードが楽しくなる。

BMW 328i(日本仕様) 主要諸元

●全長×全幅×全高:4625×1800×1440mm
●ホイールベース:2810mm
●車両重量:1560kg
●エンジン:直4 DOHCターボ
●総排気量:1997cc
●最高出力:180kW(245ps)/5000rpm
●最大トルク:350Nm(35.7kgm)/1250-4800rpm
●トランスミッション:8速AT
●駆動方式:FR
●燃料・タンク容量:プレミアム・60L
●JC08モード燃費:15.2km/L
●タイヤサイズ:225/50R17
●当時の車両価格(税込):570万円

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