気筒休止、EV走行モードなど、サスティナブル性にも配慮
コルベット E-Rayは、駆動装置を電動化することで、コーナーの立ち上がりでの力強い加速を実現し、スムーズな追い越し操作を可能にした。また、発進時にはドライバーの判断で限定的に電気のみで走ることも可能だ。標準搭載のアクティブ フュエルマネジメント システムは、さまざまな運転状況で電気モーターを活用して4気筒での走行距離を延長する。
電動アシストは、ドライバーが切り替え可能な、ツアー/スポーツ/トラック/ウエザー/マイモード/モードの6つのモードに応じて調整される。また、バッテリーの充電状況を最大限に高める「チャージ+」機能を選ぶこともできる。
発進時に「ステルスモード」を選択すると、通常走行のためにエンジンが始動するまでの間、電気モーターのみでの走ることが可能になる。これは自宅周辺を静かに走行するためのモードで、最高速度は45mph(約72km/h)。上限速度を超えたり、アクセルを踏み込んだり、バッテリー電力が低下した場合は、自動的にエンジンが作動する。
サーキットでのパフォーマンス向上のために電動駆動システムを活用する場合は、必要に応じて電動AWD制御システムがフロントアクスルにトルクを加える。また、「チャージ+」機能は、バッテリーの充電状況を最大限に高め、長時間のラップ走行を可能にする。
カスタム設計されたパフォーマンス トラクション マネジメント(PTM)モードは、電動AWD駆動システムと協調して最適化されている。
スタイルとパフォーマンスを重視したデザイン
E-Rayのエクステリアは、コルベットの顧客に親しまれている洗練された躍動感のあるスタイルとパフォーマンスを重視してデザインされている。ひと目見て、Z06と共通とわかる力強いワイドボディのプロポーションで、大径ホイールが高トルクの伝達を支える。軽量アルミホイールは、「E-Ray」専用の5スポークのツイストスターデザインだ。
デザインのハイライトは、以下のとおりだ。
●4種類のアルミホイール仕上げ
●2024年型の新色、リップタイドブルー、シーウルフグレー、キャクタイを含む14色のボディカラー
●エレクトリックブルーの「E-Ray」専用ボディレングス ストライプ パッケージ
●標準装備のカーボンフラッシュバッジ
●ブラックカラーのエグゾーストチップとブライトバッジを装着可能
●カーボンファイバー製のグラウンドエフェクトを装着可能
●オプション設定のカーボンファイバー製ホイール(カーボンフラッシュ、ビジブルカーボンファイバーフィニッシュ、レッドストライプ入りビジブルカーボンファイバー)
新しいアルテミスディップドインテリアも要注目。これは内装の仕上げの大部分に深いグリーンの色調を補完的に配色したもので、2024年型コルベットのみに導入される。インテリアは、2種類のカーボンファイバー トリムパッケージ、3種類のシート、7色のインテリアカラーなど、複数のオプションから選ぶことができ、パーソナライズが可能だ。
米国では、コルベット E-Rayは2023年に発売され、希望小売価格は1LZクーペが10万4295ドル(約1350万円)、1LZコンバーチブルが11万1295ドル(約1450万円)。なお、日本導入時期は現段階では未定だ。
シボレー コルベット E-Ray 主要諸元
●全長×全幅×全高:4699×2025×1235mm
●ホイールベース:2722mm
●車両重量:1712kg(クーペ)/1749kg(コンバーチブル)
●エンジン:V8 OHV+モーター
●総排気量:6159cc
●最高出力:369kW(495hp)/6450rpm
●最大トルク:637Nm(64.7kgm)/5150rpm
●モーター最高出力:120kW(160hp)
●モーター最大トルク:165Nm(16.8kgm)
●トランスミッション:8速DCT
●駆動方式:4WD
●燃料・タンク容量:プレミアム・70L
●タイヤサイズ:前275/30ZR20、後345/25ZR21