2023年3月17日金曜日(現地時間)、WEC世界耐久選手権第1戦セブリング1000マイルレースの決勝がアメリカ・フロリダ州のセブリング・インターナショナル・レースウェイで行われ、トヨタの7号車GR010ハイブリッドが優勝を飾った。チームメイトの8号車GR010ハイブリッドが2位に続き、トヨタは1-2フィニッシュを達成。フェラーリ・AFコルセの50号車フェラーリ499Pが3位となった。

フェラーリ499Pがデビュー戦で「速さ」を見せつける

最高峰ハイパーカークラスに、ポルシェ、フェラーリ、キャデラックなど新たなマニュファクチャラーが加わり、トヨタ、プジョーらがこれを迎え撃つ形となった今シーズンのWEC世界耐久選手権。その開幕戦は、王者トヨタがその力を見せつける形となった。

画像: スポーツカー黄金時代の到来を告げるセブリング1000マイルレースのスタート。まずポールポジションの50号車フェラーリ499Pがトップに立つ。

スポーツカー黄金時代の到来を告げるセブリング1000マイルレースのスタート。まずポールポジションの50号車フェラーリ499Pがトップに立つ。

予選で衝撃的な速さを見せつけたのは今シーズンからWECハイパーカークラスに参戦するフェラーリだった。フリー走行ではトヨタが速さを見せていたが、予選残り5分で50号車フェラーリのフォコがトップタイムをマーク。トヨタの2台は最後のアタックでこれを上回れず、フェラーリ499Pがデビュー戦でポールポジションを獲得した。

決勝は50号車フェラーリのリードで始まったが、開始10分を前に導入されたセーフティカー(SC)のタイミングでフェラーリの2台が給油のためピットへと向かうと、トヨタ2台がトップに浮上。ライバルのハイパーカー勢がメカニカルトラブルやペナルティに苦しむなか、トヨタの2台は快調にリードを築いていく。

終盤はトヨタvsトヨタのデッドヒートが繰り広げられた

レース前半は8号車トヨタがリードし続けていたが、レースが折り返しに近付く頃、ペースで勝る7号車トヨタがコース上で逆転。終盤フルコースイエロー(FCY)が導入されてトヨタ2台はテール・トゥ・ノーズの状態になり、残り1時間は激しい攻防となったが順位は変わらず、7号車、8号車のトヨタ1-2でフィニッシュとなった。

画像: セブリング1000マイルレースの表彰台。トヨタは現行WECでの40回目の優勝をとなった。

セブリング1000マイルレースの表彰台。トヨタは現行WECでの40回目の優勝をとなった。

3位には50号車フェラーリが入り、これに2号車キャデラックが続いた。5〜6位にはポルシェ・ペンスキーのポルシェ963の2台が入った。アクシデントで後退していた51号車フェラーリは11周遅れの総合15位、プジョー9X8の2台はトラブルに見舞われてリタイアとなった。

開幕戦はトヨタの圧勝で終わったが、フェラーリ、ポルシェ、キャデラック、プジョーもこのままでは終わらない。次戦WEC第2戦ポルティマオ6時間レースは、4月14〜16日、ポルトガルのポルティマオで行われる。

2023年WEC第1戦セブリング1000マイル決勝

1位 7 トヨタGR010ハイブリッド(コンウェイ/小林可夢偉/ロペス) 239周
2位 8 トヨタGR010ハイブリッド(ブエミ/ハートレー/平川亮) 239周
3位 50 フェラーリ499P(フォコ/モリーナ/ニールセン) 237周
4位 2 キャデラックVシリーズ(バンバー/リン/ウエストブルック ) 237周
5位 5 ポルシェ963(キャメロン/クリステンセン/マコウィッキ) 235周
6位 6 ポルシェ963(エストーレ/ロッテラー/ファントール) 235周

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