2023年3月某日、ルノーが開催した「メディア対抗 ルノー ルーテシアE-TECH フルハイブリッド燃費チャレンジ」に、モータージャーナリスト飯田裕子&モーターマガジン編集長 千葉知充のコンビで出場。横浜から松山まで約800kmを無給油で走行し、平均燃費を競った。

目的地はフランス・ルネサンス様式の洋館「萬翠荘」

「アメでもガムでもコーヒーでも、ドライブに必要なお供があれば何でもリクエストしてください。夜はマッサージも呼んでくださいね」。優勝を本気で目指すメディア対向燃費チャレンジの依頼を請けたときの編集長は優しかった。しかし、そんな編集長の口から出た燃費目標は「34.5km/L(2.9L/100km)以上」という想像を超える数値。

画像: マイルドハイブリッドでもプラグインハイブリッドでもない。輸入車としては数少ないストロングハイブリッドシステムを搭載した「ルノー ルーテシアE-TECHフルハイブリッド」。

マイルドハイブリッドでもプラグインハイブリッドでもない。輸入車としては数少ないストロングハイブリッドシステムを搭載した「ルノー ルーテシアE-TECHフルハイブリッド」。

ルーテシアE-TECHフルハイブリッドのWLTCモード燃費(総合)は25.2km/Lであるから、燃費目標に根拠など絶対ないはずで、ライバルたち(他メディア)の結果もわからぬまま、優勝マジックは独自の直感で「2.9L/100km」に設定されていたのだった。

今回、フランスブランドの中でルノーが2022年の販売台数1位を獲得、さらにルーテシアE-TECHがインポートカーの中で燃費No.1を記録したことを記念して、「メディア対向のルーテシア燃費チャレンジ。約800km無給油燃費競争」を企画された。スタート地点はルノージャポンのある神奈川県・横浜、ゴールは愛媛県・松山にあるフランスの歴史的建築物「萬翠荘」である。

旅を供にするルーテシアE-TECHの電動化技術は、ルノーがアライアンスを結んでいる日産や三菱のそれとはまったく異なる独自のフルハイブリッドシステムで、1.6LエンジンとEモーター(駆動用モーター)、そしてHGSというサブモーター(スタータージェネレーター)を搭載する。

ドライブモードや速度域、走行状況などによって、エンジンとEモーターを組み合わせて駆動力を生み出す一方、HGSはエンジンの回転を利用して駆動用バッテリーを充電するというもの。トランスミッションはエンジン側に4速、またモーター側にも2速を設けてドッグクラッチを採用するなど、「ルノーF1由来」のハイブリッドシステムとなっている。

優勝請負人として召喚。「美味しいところ」は、わかってる

以前、私はモーターマガジンチームのライバルとしてガソリン車の燃費チャレンジで優勝したことがある。それもあり、今回優勝請負人としてスカウトされたわけだが、その際は燃費の「美味しいところ=ゾーン」がわかった気がして、ひたすらそれを守りながら走った結果だった。

画像: ふたつのモーターとふたつのトランスミッションを備えたルノー独自のハイブリッドシステムを搭載したモデル、ルノー ルーテシアE-TECH。

ふたつのモーターとふたつのトランスミッションを備えたルノー独自のハイブリッドシステムを搭載したモデル、ルノー ルーテシアE-TECH。

本気の燃費チャレンジに挑むにあたっては、以前の挑戦から導き出したマイルール「エコ(ECO)ドライブをするためにエゴ(EGO)ドライバーにならない」を設定。一方で、編集長独自のルールはドライブモード(マイセンス)を「エコ」に設定、エアコンは人体に影響のない範囲で極力「オフ」で走るというものだった。

その上で我がチームが心がけた運転は・・・
1、一般道では交通の流れを意識しながら理想の速度に早めに到達させ、一定速度での走行時間を増やす
2、高速道路も速度やアクセルペダル操作を一定に保つ走行を心がけながら、ルーテシアE-TECの「美味しいところ」を活かす走りをする
・・・である。

今回のドライブルートの約9割が高速道路で、出発直後の東名高速で渋滞による超低速走行区間があったものの、それ以外はおおむね自分のペースで走ることができた。初日の目的地である神戸までの約450kmも2日目の松山までの約350kmの道のりもルートの選択肢は複数あり、交通量と高低差をいちおう配慮しつつルートを選び、地道にルーテシアを走らせたつもりだ。

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