2023年6月13日(英国現地時間)、ロータス カーズはミッドシップ スポーツカーのエミーラ(EMIRA)をベースにしたレーシングカー、「エミーラ GT4」を発表。6月17〜18日にスネッタートンで開催される英国GT選手権の会場で初公開する。

GT4クラス参戦に必要なホモロゲーションは取得済み

画像: カラーリングの効果もあるだろうが、ノーマルのエミーラよりかなりアグレッシブに見える。

カラーリングの効果もあるだろうが、ノーマルのエミーラよりかなりアグレッシブに見える。

エミーラは、ロータス最後の内燃機関搭載車となる、ミッドシップ スポーツカーだ。2021年に発表され、日本でも同年から受注を開始したが新型コロナウイルス感染拡大などの影響もあり、2023年から導入が開始された。

今回発表された、エミーラ GT4は市販車をベースにしたレース専用のカスタマースポーツ車両だ。グローバルなGT4クラス参戦に必要なホモロゲーションを取得しており、包括的なオプションリストで世界中の非ホモロゲーションおよび専門レースシリーズにも参戦可能だ。

2023年は、ロータスの創業者であるアンソニー・コーリン・ブルース・チャップマンが1948年に製作したトライアルカー、初代ロータス マーク1誕生から75周年にあたる。ロータスでは、このエミーラ GT4を75年にわたるロードとサーキットでのイノベーションの集大成であり、ロータスのパフォーマンスGTレースにおけるエキサイティングな新時代の幕開けを告げるものとしている。

エミーラ GT4は、ロータスが世界的に有名なモータースポーツ パートナーであるRMLグループと共同で大規模な開発を行い、2022年にノーフォークのヘセルで開催されたVIPイベントで発表された仕様から、さらにアップグレードされている。

3.5LのスーパーチャージドV6は455bhpを発生

画像: 大型のリアウイングなどでエアロダイナミクスは最適化されている。

大型のリアウイングなどでエアロダイナミクスは最適化されている。

パワートレーンのベースはトヨタ製の3.5L V6だが、ロータスがチューンしてスーパーチャージャーも装着し、最高出力はノーマルのエミーラより10%以上アップした455bhpを実現。組み合わされるトランスミッションは6速パドルシフトのシーケンシャル レーシング ギアボックスで、制御システムとともに一新されている。

また、タイトな複合コーナーが多いサーキットと、高速で流れるサーキットの両方に対応できるように、エアロダイナミクスを最適化した。さらに、ブレーキシステム、スプリング、ダンピング、冷却システムも強化している。

エミーラ GT4は、英国ウェリングボローに新設された専用の生産施設で、RMLチームによってすべて手作業で製造される。生産台数には制限はない。英国での車両価格は、17万9000ポンド(約3130万円)+税金+配送料からとなっている。日本での購入に関しては、ロータス社正規輸入総代理店であるエルシーアイに問い合わせてみて欲しい。

画像: 日本でもスーパー耐久などのレースに参戦して走る姿を見たいものだ。

日本でもスーパー耐久などのレースに参戦して走る姿を見たいものだ。

ロータス エミーラ GT4 主要諸元

●全長×全高:4410×1290mm
●車両重量:1360kg(ベース車両)
●エンジン種類:V6 DOHC+スーパーチャージャー
●総排気量:3456cc
●最高出力:455bhp
●最大トルク:500Nm
●トランスミッション:ヒューランド製6速シーケンシャル(パドルシフト付き)
●駆動方式:横置きミッドシップRWD
●燃料タンク容量:96L(FIA FT3認定)
●タイヤサイズ:前265/645R18、後305/680R18(ピレリ GT4)
●本国での車両価格:17万9000ポンド(約3130万円)+税金+配送料から

This article is a sponsored article by
''.