の決勝が行われ、GT300クラスでは11号車GAINER TANAX GT-Rが逆転で今季初勝利を挙げた。2位に7号車Studie BMW M4、3位には6号車DOBOT Audi R8 LMSが入った。(文:河村大志/写真:井上雅行)
集中豪雨の中、セーフティカー先導でスタート
決勝直前の集中豪雨により第4戦はセーフティカーランでスタート。レースは3周目にグリーンフラッグが振られ、ポールポジションスタートの4号車グッドスマイル 初音ミク AMGがホールショット。だが翌周に11号車、61号車SUBARU BRZ R&D SPORTらダンロップタイヤ装着車の先行を許してしまう。しかしタイヤに熱が入ると4号車がペースを上げ、7周目にトップを奪い返す。
同じ頃、中断グループでは路面が乾いてきたこともあり、ドライタイヤへの交換のためピットインするマシンが現れる。10周目にはドライタイヤ勢のタイムがウェットタイヤを履くマシンのタイムを上回り、上位勢もドライタイヤに履き替える。全車タイヤ交換を終えた時点で4号車、88号車JLOC ランボルギーニ GT3、11号車というトップ3となった。
35周目、244号車HACHI-ICHI GR Supra GTが白煙を上げながらコカ・コーラコーナー手前でストップ。消火活動のためセーフティカーが導入された。41周目にレースが再開され、折り返しとなる50周目には各車ドライバーチェンジを伴う2回目のピットストップを実施。
4号車はトップをキープし、2位に10号車PONOS GAINER GT-R、3位に11号車とGAINER勢が続く。88号車は4番手につけている。
大きな順位変動もなく進んでいたレースだったが、65周目に25号車HOPPY Schatz GR Supra GTが13コーナーでストップ。マシンからは火の手が上がり、消化作業に時間がかかったことによりレースは赤旗中断となる。
レース中断中には再び豪雨となり、瞬く間に路面はウェットに。タイヤ交換が認められたことにより、全車ウェットタイヤを装着しリスタートとなった。
最終盤のタイヤ選択が勝敗を分けた
72周目からレースが再開。リスタートからGAINERの2台が4号車に襲いかかる。10号車と11号車は4号車を攻略しワンツー体制を構築。しかし路面が乾いてくると4号車の方がペースが良く、83周目にはトップの座を奪い返す。
そんな中、GAINERの2台を始めとする数チームがドライタイヤへの交換を決断。後続の動きに合わせるというセオリーに従い、トップの4号車もピットインしドライタイヤに履き替える。しかしアウトラップでコースオフを喫してしまい大きくポジションダウン。名手谷口のまさかのミスで優勝争いはさらに混沌となる。
トップにはウェットタイヤのままステイアウトした61号車SUBARU BRZ R&D SPORTと60号車Syntium LMcorsa GR Supra GTがトップ2を占める。しかし圧倒的なスピード差で11号車が猛追し、残り2周で逆転に成功。
11号車はそのまま後続を寄せつけずトップチェッカーを受け、今シーズン初優勝を挙げた。ステイアウト組とドライタイヤ組によるギリギリのバトルが繰り広げられた2位争いはドライタイヤで追い上げた7号車Studie BMW M4が2位、6号車DOBOT Audi R8 LMSが3位を獲得している。
厳しい状況の中粘りを見せていた61号車だったが、最終周の最終コーナーで60号車と接触してスピン。最終的に6位でレースを終えている。