日本国内でもフェラーリの勢いを感じさせる。2022年には296GTS、2023年はローマ スパイダーが登場した。続々と登場するオープンモデルに、ワクワクしている人も少なくないだろう。(Motor Magazine 2023年9月号より)

今後のフェラーリは、2026年にBEVが登場

では、今後はマラネロからどんなニューモデルが飛び出してくるのだろうか? フェラーリは、ニューモデル関連の情報がもっとも厳格に管理されている自動車メーカーのひとつで、たとえオフレコでも次期型車種に関する話題が漏れ伝わってくることは考えられない。

そうしたなか、デビューがそう遠くないことが唯一確実視されているのが、V12エンジン搭載のスーパースポーツモデルである。つまり812スーパーファストの後継車種に相当する製品で、6.5L自然吸気V12にはなんらかのハイブリッドシステムが組み合わされるとの見方が有力だ。

画像: フェラーリ 296GTS(2022年6月24日 日本発表)。日本で発表されたのは2022年の6月だが、デリバリーは2023年に入ってから。まもなく日本の街で見かけるだろう296GTSは、フェラーリで初めてV6エンジンを搭載した296GTBのオープンモデルだ。ルーフの開閉に要する時間は14秒で、車速45km/hまで対応する。

フェラーリ 296GTS(2022年6月24日 日本発表)。日本で発表されたのは2022年の6月だが、デリバリーは2023年に入ってから。まもなく日本の街で見かけるだろう296GTSは、フェラーリで初めてV6エンジンを搭載した296GTBのオープンモデルだ。ルーフの開閉に要する時間は14秒で、車速45km/hまで対応する。

ちなみにフェラーリは、2022年開催したキャピタルマーケットデイというイベントにおいて、2026年前後までにハイブリッドモデルの比率を最大55%、BEVの比率を最大5%とする計画であることを表明しているので、2023年から2024年にかけて、主要なカタログモデルが徐々にハイブリッド化されても不思議ではないだろう。

そして2026年ごろに登場すると見込まれるBEVがどんな車種になるかも気になるところだ。今後フェラーリは、人気モデルであっても全生産台数に対して20%を越えないように生産することで希少性とクルマの価値を高く維持する計画。

その意味でいえば、いままでにもまして積極的な製品開発に取り組んでいくであろうことは間違いがないといえる。(文:大谷達也/写真:フェラーリジャパン)

フェラーリ ローマ スパイダー 主要諸元

●全長×全幅×全高:4656×1974×1306mm
●ホイールベース:2670mm
●車両重量:1556kg
●エンジン:V6 DOHCツインターボ
●総排気量:3655cc
●最高出力:456kW(620ps)/5750-7500rpm
●最大トルク:760Nm/3000-5750rpm
●トランスミッション:8速DCT
●駆動方式:FR

フェラーリ 296GTS 主要諸元

●全長×全幅×全高:4565×1958×1191mm
●ホイールベース:2600mm
●車両重量:1540kg
●エンジン:V6DOHCツインターボ+モーター
●総排気量:2992cc
●最高出力:610kW(830ps)/8000rpm
●最大トルク:740Nm/6250rpm
●トランスミッション:8速DCT
●駆動方式:MR

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