ランボルギーニの電動化戦略「ディレツィオーネ コルタウリ」
これまでは、純粋な内燃機関であるV12気筒エンジンを搭載したアヴェンタドール、V10エンジン搭載のウラカン、そしてV8ツインターボエンジンのウルスと、ランボールギーニは基本的にこの3本柱がラインナップの中心だった。
しかしこれが少し変わってきたのは、ハイブリッドのシアンFKP37やクンタッチLPI800-4の登場だろう。そこからランボルギーニの電動化の方向が少し見えるようになってきた。
これは「ディレツィオーネ コルタウリ(おうし座の一番明るい星へ向かう)」という、ランボルギーニの電動化戦略によるもので、それは現在、順調に進行しているのである。それがよくわかるのが、6月にジャパンプレミアされたV12エンジンに3基のモーターを組み合わせた「レヴエルト」である。
これは「First hybrid series car(ハイブリッドシリーズ第一号の発表)」としてすでに予定されていたことなのである。
今後もこの流れは、さらに加速する。2024年には、「Electrify the entire product range(全モ
デルの電動化)」、2025年の「-50% in CO2 emissions(CO2排出量の50%削減)」、2030年の「Over -80% in CO2 emissions(CO2排出量の80%以上の削減)」へと着実に進んでいるのである。
つまり現在のV10ウラカンやV8ウルスもここ数年ですべて電動化されるということだ。その時に、ウラカンやウルスを名乗るかどうかは不明であるが、アヴェンタドール→レヴエルトになったように、ウラカン&ウルスも新しいモデル名になる可能性もある。
一方、日本市場におけるランボルギーニの最新動向だが、V12エンジンのレヴエルトの本格的なデリバリーは、まだ少し先になり、2024年から開始されるだろう。すでにオーダーは始まっており、ウエイティングリストには長い列ができているようだ。