ランボルギーニにとって12気筒エンジンは創業以来の伝統となっている。そしてV10エンジンにも強いこだわりを持つが、それでも電動化は避けて通れない。しかし、うれしいことに新世代のフラッグシップにはなんと12気筒エンジンが積まれていた。(Motor Magazine2023年9月号より)

次世代のV10エンジン搭載のハイブリッドは存在するのか

V10エンジン車では、ウラカンEVOの車高を上げ、さらに車幅も広げてオフロード走行にも対応するウラカン ステラートとファイナル版V10搭載のウラカンテクニカのデリバリーが開始される。

画像: ウラカン テクニカ(2023年内 日本デリバリー開始)。ウラカンシリーズには最低地上高をアップし、4WDシステムを搭載、オフロードも走れるステラートもあるが限定車なので、V10エンジンのみを搭載する純粋なICEとしてはこのテクニカがファイナルと言えるだろう。これ以降にデビューするのはすべて電動化モデルとなる。

ウラカン テクニカ(2023年内 日本デリバリー開始)。ウラカンシリーズには最低地上高をアップし、4WDシステムを搭載、オフロードも走れるステラートもあるが限定車なので、V10エンジンのみを搭載する純粋なICEとしてはこのテクニカがファイナルと言えるだろう。これ以降にデビューするのはすべて電動化モデルとなる。

両車の大きな違いは、駆動方式/最高出力/最大トルクで、前者は4WD/610ps/560Nm、後者は後輪駆動/640ps/565Nmとなる。

他にも、最高速が260km/h:325km/h、0→100km/h加速が3.4秒:3.2秒、ステラートにはLDVI に「ラリーモード」が用意されるなど違いが見られる。

さて、ここで気になるのは、ランボルギーニのV10エンジンが次世代モデルでは、ハイブリッド化されるか否かだろう。

V8ウルスは同じグループでカイエンがあり、すでにPHEVが存在するので予想できるが、V10となるとどうなるのだろうか。これまでのランボルギーニ関係者への取材では、この答えは見つからなかったが、ガヤルド、ウラカンと続いた珠玉のV10エンジンのハイブリッドモデルもぜひ見たいものである。(文:Motor Magazine編集部 千葉知充/写真:永元秀和)

ランボルギーニ レヴエルト主要諸元

●全長×全幅×全高:4947×2033×1160mm
●ホイールベース:2779mm
●車両重量:1772kg
●エンジン:V12DOHC+3モーター
●総排気量:6498cc
●最高出力:1015ps/8000rpm
●最大トルク:725Nm/6750rpm
●トランスミッション:8速DCT
●駆動方式:MR

ランボルギーニ ウルス ペルフォルマンテ主要諸元

●全長×全幅×全高:5137×2026×1618mm
●ホイールベース:3006mm
●車両重量:2150kg
●エンジン:V8DOHCツインターボ
●総排気量:3996cc
●最高出力:490kW(666ps)/8000rpm
●最大トルク:850Nm/2250ー4500rpm
●トランスミッション:8速AT
●駆動方式:4WD

ランボルギーニ ウラカン テクニカ主要諸元

●全長×全幅×全高:4567×1933×1165mm
●ホイールベース:2890mm
●車両重量:1379kg
●エンジン:V10DOHC
●総排気量:5204cc
●最高出力:470kW(6406ps)/8000rpm
●最大トルク:565Nm/6500rpm
●トランスミッション:7速DCT
●駆動方式:MR

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