1970年代の後半に大ブームが起き、今もなお人々を魅了してやまないスーパーカーたち。そんな懐かしいモデルから現代のハイパースポーツまでを紹介していく、スーパーカークロニクル。今回は、日産 GT-Rだ。

日産 GT-R(2007〜)

画像: 高性能スポーツカーから日本を代表するスーパースポーツカーへと変貌を遂げた、日産 GT-R。

高性能スポーツカーから日本を代表するスーパースポーツカーへと変貌を遂げた、日産 GT-R。

第1世代の「スカイライン 2000GTR」、1989年に復活した第2世代の「スカイライン GT-R」・・・と伝説を引き継いできた日本を代表するスポーツカーも2002年の排出ガス規制により再び姿を消した。それから約5年、2007年の東京モーターショーでスカイラインの冠を外した「GT-R」がワールドプレミアされた。

それまでのスカイライン GT-Rは(第1世代も含めて)、高性能なスポーツカーではあったが、スーパースポーツカーとは呼び難いものであった。だが第3世代のGT-Rは、日本を代表するスーパースポーツカーでありグローバルカーとして企画され、カムバックを果たした。スカイライン時代はストレート6にこだわってきたエンジンは、運動性も考慮して3.8LのV6ツインターボへと換装された。デビュー当初は最高出力480ps/最大トルク60.0kgmというスペックで登場したが、年次改良を重ねて、最新型の2024年モデルでは、570ps/65.0kgmにまでパワーアップを果たしている。

駆動方式こそ第2世代と同様のフロントエンジンの4WDではあるが、クラッチ/トランスミッション/トランスファーを車両後方に移動させ、リアファイナルドライブと一体化した世界で初めての「独立型トランスアクスル4WD」を採用している。新開発のGR6型デュアルクラッチトランスミッション(DCT)を採用したことも注目された。これらのメカニズムもエンジン同様に年次改良を重ね、より精度を高めて走りの質を磨いている。

2014年からは派生モデルとして「GT-R NISMO」をラインアップ。こちらも毎年進化を続け、2020年モデルでは最高出力を600ps、最大トルクを66.5kgmにまで高めている。

世界中の自動車メーカーがテストを行うことで有名なドイツのニュルブルクリンク 北コースでのタイムアタックにも挑戦しており、2013年には当時の量産市販車で最速ラップタイムととなる7分8秒679を記録している。レースで勝つために生まれたGT-Rは、日本のスーパーGTやスーパー耐久シリーズ、海外ではインターコンチネンタルGTチャレンジやニュルブルクリンク24時間レースなど、さまざまなレースシーンで今もなお活躍を続けている。

画像: 2007年のデビュー以来ロングセラーを続けるGT-Rの最新モデルが、この2024年モデル。写真はNISMO スペシャルエディション。

2007年のデビュー以来ロングセラーを続けるGT-Rの最新モデルが、この2024年モデル。写真はNISMO スペシャルエディション。

日産 GT-R(2008年モデル) 主要諸元

●全長×全幅×全高:4655×1895×1370mm
●ホイールベース:2780mm
●車両重量:1740kg
●エンジン種類:60度V6 DOHCツインターボ
●総排気量:3799cc
●最高出力:480ps/6400rpm
●最大トルク:60.0kgm/3200-5200rpm
●燃料・タンク容量:無鉛プレミアム・71L
●トランスミッション:6速DCT
●駆動方式:フロント縦置きトランスアクスル式4WD
●タイヤサイズ:前255/40ZRF20、後285/35ZRF20

画像: amzn.to
amzn.to

This article is a sponsored article by
''.