扱いやすいボディサイズに最新のテクノロジーを搭載
ヒョンデが日本へZEV車種で再参入したのは、2022年2月のことである。オンラインとアプリを組み合わせた販売方法、ワンプライス販売、充実したアシュアランスプログラムなどスマートな車両購入システムや新しいカーライフを提案している。そんなヒョンデが日本へ導入する第3弾がBセグメントSUVのコナ エレクトリックである。
ところでヒョンデの電気自動車の出発点は、91年のソナタとなる。その後、96年にアクセント、16年には、ラインナップにBEVを揃えたアイオニック、18年にはグローバル初のBセグメントSUV、コナ エレクトリック(初代)、21年には電気自動車専用のプラットフォームE-GMPを搭載したアイオニック5が登場している。そして今回試乗した、コナ エレクトリックの第2世代である。
コナ エレクトリックは、全長4355mm、全幅1825mm、全高1575mm、ホイールベース2660mmでCセグメントに近いBセグメントSUVとなる。ちなみに第1世代のコナは、全長4180mm、全幅1800mm、全高1555mm、ホールベース2600mmなので、ボディサイズは全体的に拡大されている。
フロントにモーターを搭載するFWDで、ロングレンジ64.8kWhとスタンダード48.6kWhの2種類のバッテリーを搭載、最高出力は150kW/203.9ps(スタンダードは99kW /134.6ps)。最大トルクは255Nm となる。
航続距離は、WLTP値で514km(17インチ/ロングレンジバッテリー)または454km(19インチ/ロングレンジバッテリー)となる。
インテリアには、12.3インチのパノラミックデュアルディスプレイを採用し、そこに多彩な機能を集約することで広い室内空間を実現している。フロアはBEVらしくフラットなのが特徴、さらにリアシートにはリクライニング機能も有している。
試乗は、ヒョンデ モータースタジオ コヤンと仁川空港近くにあるネストホテルを往復する約106kmで、半分以上は高速道路を走行するコースだった。そこで確認できたのは、ヘッドアップディスプレイやARナビゲーション、iペダル、ADAS、BEV感を「音」で強調するEVアクティブサウンドデザインなどである。