はじめてのロータリーサウンド
「MAZDA FAN FESTA 2023 at FUJI SPEEDWAY」 は、1991年のル・マン24時間耐久レースで優勝した伝説の名車「787B」をはじめとした過去のレーシングカーによるデモラン、多彩なステージトークショーやファミリー向けの工作教室など、マツダの世界観を五感全てで体感することができるファンイベント。
富士スピードウェイでの開催は実に5年ぶりだそうで、早朝から見たこともない密度でマツダ車が並んでいる様子はまさに圧巻の一言でした。
イベント開会の目玉、オープニングセレモニーでは、マツダ歴代レーシングカーたちによる『爆音』デモランが行われ、その最後に伝説のル・マン24時間優勝車「787B」が走行します。
筆者は半年ほど前にプライベートで広島へ行った際に、マツダミュージアムで「787B」を見学しており、YouTubeで787Bのサウンドを何回も聞いていました。しかし、実際のエンジン音を車体から1mの距離で聞いてみると、想像より10倍くらい大きく人生で味わったことのない圧倒的爆音に、耳が壊れるかとびっくり仰天。
普段街中を走っている市販車がいかに環境や人体への影響を考慮してジェントルにセッティングされているのかを実感するとともに、自動車メーカーがレース用に本気を出すとこういう車体設計、エンジン設計になるのだと感心しました。
エンジンの暖機運転が終わりコース内で走行を開始すると、『天使の絶叫』と表現される美声を轟かせながら進む様子に会場中から大きな拍手が上がります。カラフルな緑とオレンジのカラーリングと相まって、その存在感が神々しく輝いて見えました。
このオープニングセレモニー以降、本格的に祭りが始まり、本コースではレースやパレードラン、ステージではトークショー、試乗や工作などの体験コンテンツが同時並行で展開。子供から大人までマツダファンだけでなく、全てのクルマ好きが楽しめるお祭りとして大変盛り上がり、過去最高の1万4000人が来場するビッグイベントとなったようです。