高級車の概念をブレークスルーする新機軸
「LBX」とは「LexusBreakthrough X(cross)-over」を意味しています。
レクサスLBXのチーフエンジニアであるLexusInternationalの遠藤邦彦氏は、開発テーマとして「本物を知る人が、素の自分に戻り気負いなく乗れるクルマ」を掲げました。そのためには「従来の高級車の概念を変える=ブレークスルーする」必要があったそうです。
大きさや大パワー、高価であることを誇るのではなく、「良いもの」を日常的に楽しむ・・・そんな「自然体であることの贅沢」を、LBXは追求しているようです。そこには単なる「小さな高級車」ではない、レクサスが提案する新しい「コンパクトラグジュアリー」の理想像が表現されています。
まずはわかりやすく、サイズというヒエラルキーをブレークスルーしているのが、全長4190mmのコンパクトボディです。全幅こそ1825mmと国産車としては立派なものですが、SUVとしての力強さと基本的な走りの素性を高めるためには、ここは譲れないところでしょう。
さらにLBXはエクステリアデザインでも、レクサスブランドとしての新世代感を表現しています。フロントフェイスには機能性を包括的に捉えた「ユニファイドスピンドル」を採用。力強い踏ん張り感を、前17インチ/後18インチの大径タイヤがアピールしています。
タイヤコンシャスなプロポーションに加え、低重心感にこだわったリアデザインなど、なりは小さくてもラグジュアリーと呼ぶにふさわしい風格を感じさせるデザインです。
上質感とダイナミズムを両立したデザインに加え、高級車の概念をブレークスルーするために開発陣が追求したのが、次の4つの「特長」でした。
①いつまでも運転していたくなるクルマ本来の走る楽しさ
②ドライバーズシートに座った瞬間から感じる高揚感
③アクセルを踏み込んだ瞬間に感じるクルマとの一体感
④気心知れた相棒と一緒にいるような安心感