その室内は、リビングルームでありコンサートホールである
中国・上海にあるボルボデザインスタジオの責任者、ソフィー・リーは、「EM90のインテリアをデザインする際には、通勤や家族旅行にも使える車を考えました。デザインチーム全体として、これは非常に面白い課題でした」と語っています。

ギアシフターに使用されているOrreforsクリスタルをはじめ、ダッシュボード、ドア、最前列シート背面のバックライト付きバーチウッドデコパネルなど、スカンジナビアンデザインのディテールがキャビンの随所に散りばめられている。
そもそもスカンジナビアン調のインテリアデザインを駆使した、最高の快適性と居心地の良さの演出は、ボルボの得意技と言っていいでしょう。EM90ではさらに、6人乗りのプレミアムカーであるとともに、それぞれのパーソナルスペースも大切にしています。
各席には個別にエンターテインメントオプションが供えられアームレスト付きのシートに搭載されたエレガントなタッチスクリーンで、自在に操作することができます。
Bowers & Wilkinsのスピーカーは、21個が最適に配置され、2,460Wのパワフルな3Dサウンドによって、最高の音響体験が提供されています。さながら、移動式のプライベートコンサートホールといったところでしょうか。
ルーフに取り付けられた高解像度の15.6インチスクリーンは、折りたたむことが可能。家族向けのエンターテイメントだけでなく、ビデオ会議に利用することができます。このスクリーンはモバイル画面投影や外部アプリにも対応しています。

2列目のラウンジシートには、高密度ダンピング層を含む7層構造で厚さ120mmを超える無重力クッションが採用され、快適性とサポート性を両立している。また、スライド式リアドアとロングスライド式の2列目シートで、3列目へ移動も簡単だという。
つまりEM90は、家族旅行だけでなく、ビジネスでの移動手段としても利用できる、ということ。快適な車内環境を提供し、リモートワークの「基地」として、ミーティングやビジネス通話のやりとりなどにも最適です。
どんなシーンであってもEM90が目指すのは、快適でプレミアムな体験だといいます。そのために後部座席はスクリーン、シート、窓、エアコン、照明などすべてを、その使用状況に応じて最適に調整することができます。
ボルボ・カーズのCEOであるジム・ローワンは、「EM90によって、ボルボ・カーズの伝統と安全性におけるリーダーシップを、新しい電動MPVセグメントに導入します。これにより、これまで開拓してこなかった新たな市場の需要を取り込み、より多くの人々にボルボ・ブランドの魅力を伝えることができるのです」と述べています。