2023年10月24日に日本市場向けモデルが発表された新型プジョー2008に、初試乗。ボディサイズ、走行性能、機能装備などなど、すべてがちょうど良いバランス感覚はそのままに、「見た目」が変わったことでもたらされた、さまざまなグレードアップ効果を実感させてくれました。

選べるパワートレーンがライフスタイルにジャストフィット

2020年9月16日、第二世代へとフルモデルチェンジを果たしたプジョーのコンパクトSUV「2008」は、日本人のカーライフにもフィットする「ちょうど良さ」が大きな魅力でした。

画像: エッジの効いたフォルムと、新しい顔立ちとのフィット感は抜群だ。

エッジの効いたフォルムと、新しい顔立ちとのフィット感は抜群だ。

全長4305mm×全幅1770mm×全高1550mm(新型は1580mm)という比較的小ぶりなサイズや、SUVらしい高めの視界は、ビギナードライバーにとっても扱いやすく、安心感を与えてくれるものだったからです。

そしてもうひとつ、好みやライフスタイルに合わせてパワーユニットを選べる「パワーオブチョイス」というメカニズム面での新機軸も、2008が注目を集めたポイントです。

パワートレーンに1.2L 直列3気筒ターボと1.5L 直列4気筒クリーンディーゼルターボ、2種類の内燃機関を設定するとともに、フルバッテリーEVである「e-2008」をラインナップ。内外装デザインや装備をほぼ共通化することで、「純粋にパワートレーンを選ぶ」楽しさを提案してきました。

ユーザーが自分のライフスタイルにマッチするパワートレーンを選ぶ、という発想は同時に、環境への優しさにもつながります。なぜなら昨今世界中が課題としているエネルギー効率の向上という面での、自然環境に対する「最適化」を実現できる可能性があるからです。

画像: 大きく張り出したリアバンパー、ボディサイドのアレンジなどが、SUVらしいタフ感を与えている。

大きく張り出したリアバンパー、ボディサイドのアレンジなどが、SUVらしいタフ感を与えている。

そういう意味ではプジョーが提案する「パワーオブチョイス」とは、さまざまなアプローチによって環境に優しいモータリゼーションを目指す「マルチパスウェイ」というコンセプトの先駆、と言ってもよいのではないでしょうか。

そんなプジョー2008/e-2008が2023年5月4日、欧州で大幅な改良を受けました。「ちょうど良さ」という魅力はそのままに、エクステリアデザインや装備類がグレードアップされています。日本市場においては、まず内燃機関搭載の2008の導入が10月24日から始まっています。

内燃機関の走行性能に関しては従来どおりですが、約400km超のテストドライブを通してその素性の良さを改めて実感するとともに、アピアランスの新たな魅力や装備類の使い勝手の向上をチェックすることができました。

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