1970年代の後半に大ブームが起き、今もなお人々を魅了してやまないスーパーカーたち。そんな懐かしいモデルから現代のハイパースポーツまでを紹介していく、スーパーカークロニクル。今回は、アストンマーティン DB11だ。

アストンマーティン DB11(ASTON MARTIN DB11:2016〜2023)

画像: アストンマーティンらしい、ロングノーズ/ショートデッキのファストバック クーペスタイルが美しい。

アストンマーティンらしい、ロングノーズ/ショートデッキのファストバック クーペスタイルが美しい。

第2次世界大戦後に実業家デイビッド・ブラウンが経営するようになってから、アストンマーティンにはブラウンのイニシアルである「DB」が車名に付くようになる。このネーミングはブラウンが経営から離れても続けられ、2023年に登場したDB12まで踏襲されている。

DB11は、アンディ・パーマーがCEOに就任してから進められている「セカンドセンチュリー プラン」の第1弾として、2016年のジュネーブ モーターショーでワールドプレミアされた。

デザインは同社のチーフデザイナーであり、Oneー77などもデザインしたマレック・ライヒマンが手がけた。アストンマーティンらしい、ロングノーズ/ショートデッキの美しいファストバック クーペスタイルで、Cピラーのエアインテークなどからボディ下面や内側へ流れる空気を整流し、スポイラー効果を発揮している。また、上質の革をふんだんに使ったインパネの造形や凝ったステッチのシートなど、インテリアもアストンマーティンならではの妖艶さを感じさせる。

エンジンは新開発の5.2L(正確には5204cc)のV型12気筒ツインターボ。アストンマーティンの市販車としては初めてターボエンジンが搭載された。リアトランスアクスル方式で組み合わされるトランスミッションはZF製の8速AT。最高速は322km/h、0→100km/h加速は3.9秒と謳われている。

アストンマーティンのDBシリーズは伝統的にスポーツカーというよりGTカーで、DB11も4.7m以上という比較的大柄なボディで小柄な大人なら座れるリアシートを備えた2+2となっている。また、ダイムラーと提携してから発表された最初のモデルで、メルセデス車と同様のコマンドシステムなども備える。

2017年には、メルセデスAMGから供給されたV8エンジン搭載モデルも追加された。これはメルセデスAMG GTに搭載されている4.0LのV8 DOHCツインターボを独自にチューンして、510ps/675Nmにパワーアップされたものだ。さらに、オープンモデルのDB11ヴォランテも設定。こちらのパワーユニットはV8のみとなっている。

画像: 上質の革をふんだんに使ったインテリア。8速ATはパドルでシフトする。センターコンソールにはメルセデスと同じコマンドシステムが備わる。

上質の革をふんだんに使ったインテリア。8速ATはパドルでシフトする。センターコンソールにはメルセデスと同じコマンドシステムが備わる。

アストンマーティン DB11 主要諸元

●全長×全幅×全高:4739×1940×1279mm
●ホイールベース:2805mm
●車両重量:1770kg
●エンジン種類:60度V12 DOHCツインターボ
●総排気量:5204cc
●最高出力:608ps/6500rpm
●最大トルク:700Nm/1500ー5000rpm
●燃料・タンク容量:無鉛プレミアム・78L
●トランスミッション:8速AT
●駆動方式:トランスアクスル式FR
●タイヤサイズ:前255/40ZR20、後295/35ZR20

画像: amzn.to
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