ひと目見て印象に残るエクステリアデザイン
エクステリアデザインは歴代スイフトの特徴であるスポーティな雰囲気はそのままに、どこか柔らかさや優しさを感じさせる。これは、先代のスタイリッシュなデザインはスポーティな乗り味を想像させるものだったが、それたがゆえに購入を控えたという人もいたからだという。
ある意味、スポーティなイメージはスイフトが目指した姿だったと思われるが、一定数の顧客予備軍からはそれが購入へのハードルを上がってしまった。そこで新型スイフトではハードルの高さを巧みなデザインによって低くしたというわけだ。実車を見ると、確かにスイフトとわかる見た目ながら、尖った感じはない。また丸みを帯びたデザインは、実寸よりも大きく伸びやかに見える。
ボディサイズは全長3860×全幅1695×全高1500mm、ホイールベース2450mmと先代とほとんど変わらない。最小回転半径も4.8mと、取り回しのしやすさは新型でも健在である。
7年かけて開発された新しいボディカラーを採用
新型スイフトのエクステリアにおいて、もうひとつの注目点がボディカラーである。2カラーを新色として採用したが、そのこだわりぶりに驚いた。というのも、2色のうちの「フロンティアブルーパールメタリック」は、じつに7年の歳月をかけて量産までたどり着いたというのだ。
この新色、ブルーとパールの顔料を塗る前に、微細なアルミ顔料を塗膜している。これによってボディの造形に陰影がはっきりと出る効果があるという。そしてこの美しいブルーの品質を維持しながら、量産体制に持ち込むまでに7年かけるというこだわりようには驚かされた。
そのこだわったボディカラーを目の当たりにすると、陰影の濃さによる造形の豊かさを感じることができた。これまではブルー系のボディカラーを選択してこなかった人でも、実車を見れば積極的に選択したくなるかも、そう思わせる魅力的ないろだった。