ホンダの新たなCセグメント クロスオーバーSUVとして2023年4月に日本で発売されて以来、人気を集めているZR-V。その秘密はどこにあるのか。実際の販売データや試乗インプレッションとともに探ってみたい。

人気の秘密は、なんといっても走りとスタイル

画像: モーター、エンジン、そしてハイブリッドをシームレスに使い分け、軽快な加速フィールを実現した。

モーター、エンジン、そしてハイブリッドをシームレスに使い分け、軽快な加速フィールを実現した。

トップグレードのZでは装備が充実しているため、メーカーオプションはリアシートヒーターくらい。それも4WDには標準装備だ。したがって人気のメーカーオプションは、Xを買ったユーザーがワイヤレス充電器を装着するくらいだという。

購買層の男女比率や平均年齢なども公表されていないが、40〜50代が中心だという。ホンダではZR-Vのデビュー時に「子育てを頑張っていても、クルマに妥協することなく好きなクルマに乗りたい」ユーザーがターゲットと言っていたが、そうした人や、それよりも少し上で子育てが終わった世代まで人気を集めているようだ。

購入時に重視したポイントは、やはり走りとスタイル。e:HEVによるハイブリッドならではの走りの良さと好燃費、そして「グラマラスとエレガント」をコンセプトに流れるようなシルエットとスポーティなスタンスを球体のようなひとつのボリュームに凝縮した、そのデザインが高く評価されている。なお、新規購入比率は約3割。サイズの割りには運転しやすいから、初めてのクルマとしてZR-Vを選ぶ人がかなりいるのも興味深い。

2021年4月に登場以来、こちらも人気の高いヴェゼル、2024年3月発売予定のWR-Vを従えて、日本市場ではホンダSUVブラザーズの兄貴分として存在感を示すZR-V。その人気は、まだまだ衰えることはなさそうだ。(文:篠原 政明/データは本田技研工業 調べ)

画像: パンチングメタルのエアコン アウトレットやパール調ソフトパッドで質感の高いインパネは、視界の良さもポイントだ。

パンチングメタルのエアコン アウトレットやパール調ソフトパッドで質感の高いインパネは、視界の良さもポイントだ。

ホンダ ZR-V e:HEV Z 主要諸元

●全長×全幅×全高:4570×1840×1620mm
●ホイールベース:2655mm
●車両重量:1580kg
●エンジン:直4 DOHC+モーター
●総排気量:1993cc
●最高出力:104kW(141ps)/6000rpm
●最大トルク:182Nm(18.6kgm)/4500rpm
●モーター最高出力:135kW(184ps)/5000ー6000rpm
●モーター最大トルク:315Nm(32.1kgm)/0−2000rpm
●トランスミッション:電気式無段変速機
●駆動方式:横置きFF
●燃料・タンク容量:レギュラー・57L
●WLTCモード燃費:22.0km/L
●タイヤサイズ:225/55R18
●車両価格(税込):399万9600円

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