ホンダの新たなCセグメント クロスオーバーSUVとして2023年4月に日本で発売されて以来、人気を集めているZR-V。その秘密はどこにあるのか。実際の販売データや試乗インプレッションとともに探ってみたい。

2024年夏発売予定の特別仕様車も受注を開始

画像: ボディカラーは、写真のプラチナホワイトパールやクリスタルブラックパールなど、モノトーン系の人気が高いという。

ボディカラーは、写真のプラチナホワイトパールやクリスタルブラックパールなど、モノトーン系の人気が高いという。

そんなZR-Vは、2023年4月に発売されてから11月までで、約1万8000台を販売している。ちなみに、11月は過去最高の4117台を販売し、ランキングでは20位。月間販売目標台数は発表されていないが、日産 エクストレイル(2439台:24位)、トヨタ RAV4(2330台:25位)、マツダ CX-5(2009台:27位)といったライバルよりは販売台数を伸ばしている。

2023年12月末の段階で(以下、同じ)、受注から納車までの期間は、e:HEVが約10カ月、ガソリン車が半年程度という。夏ごろには1年待ちといわれていたが、多少は改善されたようだ。2024年夏発売予定の特別仕様車「ブラックスタイル」を2023年10月に公開して受注を開始したのも、ZR-V人気を反映してのことだろう。

人気グレードのトップ3は、

1位:e:HEV Z(約80%)
2位:e:HEV X(約8%)
2位:ガソリン Z(約8%)

と、ハイブリッドのトップグレードがダントツの人気で、パワートレーンの比率でも約9割がハイブリッドのe:HEVを選んでいる。e:HEVのZとXでは車両価格に60万円の差(FF/4WDとも同じ)があるが、本革パワーシート、BOSEサウンドシステム、ホンダコネクト対応ナビゲーションなどを標準装備しているから、ほとんどオプションが不要と考えて、Zを選ぶ人が多いようだ。

なお、FFと4WDの比率は、FFが約7割、4WDが約3割。SUV=4WDと考えてしまいがちなのだが、ZR-Vではスタイル重視でシティユースのユーザーが多いのだろう。最低地上高も高いし、スタッドレスタイヤを履いていれば都会の積雪程度ならFFでも問題はない。

人気のボディカラーは、具体的には公表されていないのだが、プラチナホワイトパールやクリスタルブラックパールなど、モノトーン系の人気が高いという。訴求色のプレミアムクリスタルガーネット メタリックや、今回の試乗車のミッドナイトブルービーム メタリックなども、ZR-Vのスタイリングに似合うと思うのだが。

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