インテリアはデジタル化が進みスイッチが少なくなった
インテリアは、新型カイエンで使われた先進のPCMが採用される。市販まで少し時間はあるので、「Hey,Porshe」で起動する音声アシスタントなど、カイエンよりも進化するはずだ。
装備されるディスプレイは、最大3つでドライバーディスプレイは12.6インチの曲面タイプ、中央は10.9インチ、さらにオプションで10.9インチの助手席用ディスプレイも用意される。ここでは動画コンテンツなどが運転中も観られるようになっているが、特殊なフィルムが貼られ、安全のため運転席から観ることはできない。
全体的には、アナログスイッチの多い従来型から飛躍的にデジタル化が進められている。ナビには充電スポット検索やバッテリーマネジメントができるようなシステムが組み込まれ、さらに、画像が10m先の距離に表示され87インチディスプレイサイズに相当するという、ポルシェ初のAR(拡張現実)技術を採用したヘッドアップディスプレイも採用される。
またタイカンの例にならい、BEVマカンもトップモデルはターボと命名されるようだ。ということはほかにGTS、S、マカンも用意されると予想できるが、今回、ベースグレードも含めたほかのグレードのことはすべて「今後の発表を待ってほしい」とのこと。
今回、マカンターボの高性能ぶりを実際に体験した身にすれば、ほかのグレードのスペックもとても気になるところである。
しかし、確実に言えるのは、ポルシェは予想を超えた性能をマカンに与えたということ。これはマカンがポルシェにとって重要なモデルであるからに他ならないが、現行マカンオーナーとしてもBEV版はとても気になる存在だ。ポルシェの新型車は想像を簡単に超えてくることはよく知っているので、今は期待の方が大きい。(文:Motor Magazine編集部 千葉知充/写真:ポルシェジャパン)