オフシーズンから話題豊富だった2024年シーズン
JRP(日本レースプロモーション)が推し進めている「SUPER FORMULA NEXT50」プロジェクト。原材料や製造過程で出るCO2排出量を約75%抑制したバイオコンポジット素材を使用した新型マシン「SF23」や、再⽣可能原料を活⽤した横浜ゴムのレーシングタイヤが採用されたりと「カーボンニュートラルへの対応」と「エンターテインメント性の向上」実現に向けて動き出している。
今季からは、レースで使用される燃料が「102オクタン以下の市販無鉛ガソリン」から「シリーズ所管団体が指定する燃料のみ」にレギュレーションが変更。シリーズ中盤あたりからカーボンニュートラル燃料の導入も予定されている。
また、大きな変更点としては、これまでさまざまなメーカーのものが使われていたダンパーがオーリンズ製に統一化されたことだ。セッティングにおいて大きな役割を担う箇所だけに、ダンパーの統一化は各チーム悲喜交々である。
そして何よりオフシーズンを賑わせた話題といえばドライバー市場だ。今季は多くのルーキーが参戦、そして移籍の多い年となった。
トヨタ陣営はディフェンディングチャンピオンである宮田莉朋がFIA F2とELMSに参戦するため国内レースを卒業。チャンピオン不在の中での戦いとなる。また、前年までホシノインパルから参戦していた平川亮は、マクラーレンのF1リザーブドライバーに就任したため不参加。平川のチームメイトだった関口雄飛はコーディネーター兼リザーブドライバーとしてKCMGに加入した。
レギュラードライバーが3名抜けたトヨタ陣営に、ホンダから福住仁嶺と大湯都史樹が移籍。福住はKCMGで小林可夢偉のチームメイトに、大湯はCERUMO・INGINGで阪口晴南とともに参戦する。
そして、昨年FIA F2でチャンピオンに輝いたテオ・プルシェールがスーパーフォーミュラに参戦。KCMGから移籍した国本雄資とともにインパルで今季を戦うことになった。