オーロラは「トゥール」と「アジール」の2モデル構成
![画像: サーキット走行にも対応可能な、オーロラ「アジール」。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2024/03/29/56a9f8287b555a5da1f0dae9267cfbae67185867_xlarge.jpg)
サーキット走行にも対応可能な、オーロラ「アジール」。
以前に当Webモーターマガジンでも紹介したことがあるが、ゼンヴォは2007年に創立された、デンマーク発(初でもある)のハイパーカー メーカーだ。これまでST1、TS1といったモデルをハンドメイドで少量生産していたが、今回お披露目されたオーロラは、ゼンヴォとしては初の量産車だ。といっても、100台の限定生産だが。
オーロラとともに来日した、ゼンヴォ社の会長兼CCO(最高コンプライアンス責任者)であるイェンス・スウェルドラップ氏が、車両について解説してくれた。
オーロラは今回お披露目された2モデルをラインナップ。ターコイズブルーのクルマが「トゥール(Tur:デンマーク語で『旅行』の意味)」、赤いクルマが「アジール(Agil:デンマーク語でアジャイル=『機敏な』という意味)」。それぞれ50台、計100台の限定生産だ。トゥールはグランドツーリングカー的なモデルであり、アジールはサーキット走行も可能なモデル。ポルシェ 911でいえば、トゥールはターボS、アジールはGT2 RSに相当するモデルだという。
いずれも、スカンジナビアン デザインにインスパイアされたというボディラインは、まさに卓越したクラフトマンシップの生み出す工芸品のような美しさを誇っている。ボディパネルやシャシはフルカーボン製。
なお、今回の展示車両はいずれもモックアップのプロトタイプのためエンジンは搭載されていないが、実車にはレーシングカーのピストン製造などでお馴染みのマーレー(MAHLE)社とコラボして開発された6.6Lの90度 V12エンジンにクワッドターボを装着。これに電気モーターも組み合わせたハイブリッドで、さらにトゥールは前輪にモーターを2基追加したe-4WDとなる。
![画像: オーロラについて説明してくれた、J.スウェルドラップ氏。いずれもドアは前ヒンジで上方に開く。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2024/03/29/9843cfff916301f915328862ade7254fbc53cc4a_xlarge.jpg)
オーロラについて説明してくれた、J.スウェルドラップ氏。いずれもドアは前ヒンジで上方に開く。