いわゆる“アメ車”の代名詞として日本でも親しまれてきたシボレー カマロだが、現行型をもって一旦姿を消す。その最後を飾る限定車として登場したモデルが6.2L V8エンジンを搭載した「ファイナルエディション」だ。FR、大排気量、2ドアクーペという特徴を受け継ぐ旧き佳きアメリカンスポーツカーの魅力を改めて味わってきた。(MotorMagazine4月号より再構成)

プロローグ 「LT1」はおよそ10年に渡って愛されてきた

シボレーが誇るスモールブロックV8 OHVの第二世代、LT1が市販モデルに初めて搭載されたのは、2013年1月にデビューしたC7コルベットからだった。FRとしては最終形となったモデルだが、その特徴的なロングノーズの下に納められた6.2LV8 OHV自然吸気ユニットは、デビュー当初から高い評価を受けることになる。

画像: 高性能スポーツカーセグメントをリードする総合性能を誇ったLT1型は、2014年と2015年、米国の自動車メディア「ワーズオート」が選定する「10ベストエンジン」に二年連続で選出されている。

高性能スポーツカーセグメントをリードする総合性能を誇ったLT1型は、2014年と2015年、米国の自動車メディア「ワーズオート」が選定する「10ベストエンジン」に二年連続で選出されている。

2015年型ではそのパワースペックは、スタンダードで最高出力339kW(460ps)/最大トルク624Nm(63.6kgm)、高性能版のZ51では343kW(466ps)/630Nm(64.2kgm)を発生していた。スタンダードモデルでも、0→100km/h加速をわずか3.8秒で駆け抜ける。

組み合わされるトランスミッションは、GMが開発したハイドラ・マチック8L90型パドルシフト付き8速ATと7速MTを設定。その圧倒的パフォーマンスもさることながら、環境性能にも配慮した高い効率を実現するための最新技術が、数多採用されていたことも、人気の秘密と言えるだろう。

たとえば、直噴システムや連続可変バルブタイミングなど、パワーと燃費を両立させた先進的燃焼システムを採用。加速中はV8エンジンとしてフルの性能を発揮し、クルージング時には、V4として燃料をセーブするアクティブ・フューエル・マネジメント(可変気筒システム)も備えていた。

カマロにこのLT1が搭載されたのは、2016年型SSからだ。従来型SS搭載のV8ユニット「LS3 」に対して、最高出力は約30hpアップの455hp(339kW)、最大トルクは48Nmプラスの617Nmを達成していた。

画像: LT1はコルベット譲りのエンジンながら、コンポーネントの約20%は、カマロのアーキテクチャーに特化したものだった。写真はその一つで、新たに採用された「Tri-Y」タイプのエキゾーストマニホールド。

LT1はコルベット譲りのエンジンながら、コンポーネントの約20%は、カマロのアーキテクチャーに特化したものだった。写真はその一つで、新たに採用された「Tri-Y」タイプのエキゾーストマニホールド。

ダウンシフト時に最適な回転数に調整してくれる新しいアクティブ レブマチック テクノロジーを備えた6速MTと、パドルシフト付き8速ATを設定。ATは、2019年型から10速ATにスイッチしている

その後、コルベットには自然吸気のまま495hp/637NmにパワーアップしたLT2が搭載され、さらにスーパーチャージャーで過給するLT4(650hp/881Nm)がカマロのZL1にも搭載された。

ちなみにミッドシップ化されたC8コルベットZR1にはLT4に続き、さらにパワーアップして755hp/970Nmを発生するLT5を設定。その後、2023年型にはまったく新しい5.5L DOHC V8エンジン「LT6」を搭載したZ06が設定された。GMのV8はまさに今、新しい世代へと歩を進めることになったのだ。(ここまでWebモーターマガジン編集部)

画像: LT6は、自然吸気V8史上最高の性能を狙って、アクセルレスポンスが良く排気効率に優れた「フラットプレーンクランク」など、レーシングマシンC8.R譲りの技術を投入。最高出力670hp/最大トルク623Nmを絞り出している。

LT6は、自然吸気V8史上最高の性能を狙って、アクセルレスポンスが良く排気効率に優れた「フラットプレーンクランク」など、レーシングマシンC8.R譲りの技術を投入。最高出力670hp/最大トルク623Nmを絞り出している。

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