ツーリングカーレースが日本で一番熱かった9年間を1冊にまとめた「グループAレースクロニクル1985-1993JTC9年間の軌跡(モーターマガジン社/2970円)」が好評発売中だ。ここでは、そこからの抜粋をお届けする。
シリーズは混戦模様もカルソニック優勢。
最後のインターTECはBPオイル・トランピオ・GT-Rが勝者に。
第5戦は8月8日の「TIサーキット・英田グループA300kmレース」。ポールポジションはカルソニックスカイライン(星野/影山)が3戦ぶりに穫る。決勝でもこの日、カルソニックは強く独走状態で開幕戦に続く2勝目を挙げる。2位に日鉱共石スカイラインGP-1プラス(鈴木/飯田)が入った。
8月22日には筑波サーキットで第6戦「93レース・ド・ニッポン」が開催される。このレースはクラッシュが相次ぐ荒れたレースとなった。一旦赤旗でレース再開後、日鉱共石スカイラインGP-1プラス(鈴木/飯田)が生き残り優勝。2位にはカルソニックスカイライン(星野/影山)が入賞した。
終盤戦の第7戦は9月19日の「十勝グループAツーリングカー300kmレース」。最初で最後の北海道でのグループAレースとなった。ここではカルソニックスカイライン(星野/影山)がポールポジションから逃げ切り3勝でシリーズタイトルを決めた。
10月10日に開催された第8戦「ハイランドグループA300km選手権レース」では、プレッシャーから解き放たれたカルソニックスカイライン(星野/影山)がポールポジションから快走。シーズン4勝目を挙げる。
そして第9戦「インターTEC」は10月31日に開催。最後のポールはカルソニックスカイライン(星野/影山)だが、スタート直後からオイル漏れトラブルでリタイア。日鉱共石スカイラインGP-1プラス(鈴木/飯田)がトップとなるが、終盤でスピン。BPオイル・トランピオ・GT-R(横島/クリステンセン)が最後の勝者となり、チャンピオンはポイント差でカルソニックスカイラインのものとなった。