NHKの人気ドキュメンタリー番組「新プロジェクトX~挑戦者たち~」においていよいよ、SUBARUブランドの代名詞と言える安全技術「EyeSight(アイサイト)」が採り上げられます。放映は2024年6月22日(土)19時30分から。それを前に開催された技術プレゼンテーション「テックツアー」についても、お伝えしましょう。

4つのステージで磨かれる信頼性

SUBARUは安全に配慮する時系列的ステージを「0次安全」「走行安全」「予防安全」「衝突安全」(さらに近年は「つながる安全」も含む)に分類し、その領域ごとに強化を推進しています。現状では、衝突安全までのステージにおいて事故対応全体のおよそ94%をカバーできる技術構築に取り組んでいます。

画像: 3つのステージにおいて、進められる技術開発。ちなみに右端の「壊滅的な事故」とは、ドライバーによる故意など、物理的に回避不能な事例が考えられるという。

3つのステージにおいて、進められる技術開発。ちなみに右端の「壊滅的な事故」とは、ドライバーによる故意など、物理的に回避不能な事例が考えられるという。

たとえばクロストレック、インプレッサの「0次安全」では、視界性能に着目。死角が少ない良好な視界を確保するためのデザイン性に磨きをかけています。アレイ式アダプティブドライビングビームやLEDコーナリングランプなども、視認性を高めるための技術と言えるでしょう。

「予防安全性能」では、全車に標準装備される新世代アイサイトが要。ステレオカメラに加え広角単眼カメラを採用することで、プリクラッシュブレーキの対応範囲を拡大しています。さらに前後4つのレーダーが、常時360度センシングを可能にしました。

ソフトウェアの進化や電動ブレーキブースターの採用なども合わせ、交差点での右左折時や見通しの悪い場所での出会い頭の衝突といった、より実際の走行時に起こりやすいシチュエーションでの衝突回避をサポートしてくれます。この予防安全については、AMDとの協業によるアイサイトの認識処理性能向上に、期待値が高まっています。

画像: 前部はクラッシュによって変形を許容して衝撃を緩和するゾーンと、徹底的に変形を回避するキャビンゾーンを明確に分けている。高強度材をフレーム支持部などに効果的に配置することで、前部のフレーム変形を促進させているという。

前部はクラッシュによって変形を許容して衝撃を緩和するゾーンと、徹底的に変形を回避するキャビンゾーンを明確に分けている。高強度材をフレーム支持部などに効果的に配置することで、前部のフレーム変形を促進させているという。

「衝突安全性能」では、より効率的なエネルギー吸収が可能な「スバルグローバルプラットフォーム×フルインナーフレーム構造」が紹介されました。これは、自車の被害だけでなく衝突相手の被害軽減にも貢献するものです。

もう1点、興味深いプレゼンテーションが、SUBARUの事業的柱のひとつである航空機産業との「安全に関する知見や技術の相関関係」でした。もともと中島飛行機時代に培われた航空機の安全思想が、スバル360などにも受け継がれ、逆にクルマの衝突安全における知見が今、航空機や空飛ぶクルマなどの安全性向上につながっているのだそうです。

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「新プロジェクトX~挑戦者たち~」は、地上波での再放送がNHK総合で翌週の29日(土)に朝8時15分から。ほかにNHKオンデマンドで配信されます。すべては安心と愉しさのために。というSUBARUの開発者たちの情熱とこだわりがどんな物語を生んだのか・・・お見逃しなく!

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