「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前のクルマは環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は、ランボルギーニ ガヤルド スパイダーだ。
ランボルギーニ ガヤルド LP550-2スパイダー(2011年:車種追加)
「スーパーカー」という言葉を聞けば、「ランボルギーニ」の名を真っ先に思い浮かべる人も多いのではないだろうか。しかも、クローズドのクーペのほうがより走りを楽しむことができるかもしれないが、オープンモデルのほうが、もっとスーパーな感覚を味わえるに違いない!
というわけで、今回ノリノリの気分で借り出したのは、ランボルギーニのガヤルド スパイダー。それも最新モデルのLP550-2スパイダーだ。これまでガヤルドのオープンモデルといえば、LP560-4スパイダーしかラインナップされていなかったが、車名が示すようにこちらは2WD(RWD)となる。
AWD(4WD)のLP560-4より車両重量は30kg軽いから、走りの印象は軽快だ。そのぶん最高出力は10psおさえられているから、パワー/ウエイト レシオはほとんど変わらないのだが、やはりフリクションなどが少なくなっているから、軽さは伝わってくる。
もちろん、安定度はやはり4WDのほうが上だろう。硬めの足まわりはいかにもスーパーカー的に割り切られたものと感じられ、それはそれで良いのだが、ミッドシップRWDにオープンのボディなので、フロントの接地感がやや薄いのは事実。路面のつなぎ目などでニュルッとくると、ハイパワーなぶん、一瞬ヒヤリとさせられる・・・。