ランボルギーニがサンタアガタ・ボロネーゼに新工場を開設したのは1963年のこと。それからおよそ10年後、1974年3月にレジェンドであるカウンタックの量産がスタートしました。それから最新のレヴエルトに至る50年の足跡を、選りすぐりのオフィシャルカットでご紹介。生産スタイルは劇的に変化しながらも、モノづくりに対するこだわりは変わりません。

クラフツマンシップを、先端テクノロジーがアシスト

このラインは、歴代のV12ユニット搭載車つまりフラッグシップモデルを継続して生み出してきました。カウンタックは16年間で1999台が生産されましたが、ディアブロは11年間で2903台、ムルシエラゴは9年間で4000台を生産しています。アヴェンタドールは11年間で1万1000台を超えました。

画像: ムルシエラゴ時代のNo.1?ライン。この頃にはかなりモダンな雰囲気に。

ムルシエラゴ時代のNo.1?ライン。この頃にはかなりモダンな雰囲気に。

そして今、そこでは初のプラグインハイブリッドHPEVである(High Performance Electrified Vehicle)レヴエルトが生産されています。この新しいフラッグシップモデルは、メカニズムはもちろん素材やデザインなどと同じく、生産プロセスに関しても大いなる革新をもたらしました。

「マニファットゥーラ・ランボルギーニ・ネクストレベル(ManifatturaLamborghini Next Level/別名 マニファットゥーラ4.0)」と定義されるこの新しい生産システムでは、不可欠な人間の作業を、さまざまなハイテクシステム(MES:Manufacturing Executive System)が適切にサポートすることで高い効率を実現しています。

画像: 職人の作業を最先端の機器がフォロー。人とハイテクのコミュニケーションを通じて、高い品質を担保している。

職人の作業を最先端の機器がフォロー。人とハイテクのコミュニケーションを通じて、高い品質を担保している。

この手作業のスキルと革新的技術の統合は、生産プロセスにおけるエラーの可能性を大幅に減らすとともに、製造品質の向上も実現しました。

アウトモビリ・ランボルギーニの最高製造責任者であるラニエリ・ニッコリは、「レヴエルトは高度にカスタマイズ可能なハイブリッドカーでありながら、伝統的な手作りの技術を使用して作られています。私たちは、常に人を中心とする生産システムを作り上げましたが、これはより複雑な製品を提供し、これまで使用したことのないプロセスを統合するために適応させたものです」と語っています。

振り返ってみれば半世紀以上を経てなお、作り手の情熱とこだわりを大切にする姿勢はなんら変わりません。クラフツマンシップと最先端のテクノロジーを組み合わせた革新的で持続可能なアプローチは、たとえば電動化が進む中にあっても「それこそがランボルギーニである」ことの証に他ならないような気がします。(文:神原 久 Webモーターマガジン編集部/写真:アウトモビリ・ランボルギーニ)

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