レッドブルがついにコンストラクター首位陥落

レッドブルの凋落は、アゼルバイジャンでも止まらなかった。予選から不振のマックス・フェルスタッペンはレースでもグリップ不足に悩んでまったくペースが上がらず、レース終盤にはQ1敗退で下位グリッドからハード、ミディアムとつないだマクラーレンのランド・ノリスにもあっさりとかわされる体たらく。

画像: 予選6位、決勝5位に終わったレッドブルのマックス・フェルスタッペン。ソフトタイヤで最速ラップを狙った作戦も機能しなかった。

予選6位、決勝5位に終わったレッドブルのマックス・フェルスタッペン。ソフトタイヤで最速ラップを狙った作戦も機能しなかった。

レッドブルにとって最悪だったのは、この週末はチームメイトよりも好調でレースでも終始ルクレールvsピアストリの首位争いの背後で機を伺っていたセルジオ・ペレスが、土壇場の50周目にルクレール攻略に失敗した挙句に後続のカルロス・サインツにかわされ、さらに両者クラッシュでリタイアに終わったこと。

このアクシデントによってレースVSC(バーチャルセーフティカー)発動のまま終了となり、2度目のピットインでソフトタイヤに換え最速ラップを狙っていたフェルスタッペンの目論見も潰えてしまった。

この結果、コンストラクターズ選手権ではついにマクラーレンがレッドブルを上回ったばかりか、逆に20点の大差をつける状況に。ドライバーズ選手権でも、予選失敗で大ピンチだったノリスがフェルスタッペンとのポイント差をわずかながら縮めることに成功した。

画像: アゼルバイジャンGPのタイヤ戦略。イタリアGPでは2つの異なる戦略が展開されたが、アゼルバイジャンGPではほぼ全員が同じような選択をした。ソフトは明らかに予選タイヤで、ハードタイヤは決勝レースの主力コンパウンド、ミディアムタイヤはレースでのバトルとロングランの両方が狙えるタイヤとなった。

アゼルバイジャンGPのタイヤ戦略。イタリアGPでは2つの異なる戦略が展開されたが、アゼルバイジャンGPではほぼ全員が同じような選択をした。ソフトは明らかに予選タイヤで、ハードタイヤは決勝レースの主力コンパウンド、ミディアムタイヤはレースでのバトルとロングランの両方が狙えるタイヤとなった。

次戦第18戦シンガポールGPは9月20日、シンガポール市街地コースで開幕、決勝は9月22日に開催される。(文:新村いつき)

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