モビリティリゾートもてぎにて毎年夏に開催される「もてぎKART耐久フェスティバル“K-TAI”」にレース未経験の20代初心者ドライバーが参戦した体験記です。

初心者最初のハードルはお金!レース参戦にはとにかくお金がかかるッ...!

K-TAI参戦にあたっては、レース用の装備を準備する必要があるため、カートレースとはいえそこそこのお金がかかります。筆者の場合ですと、マシンはチームのものを使用できるので車両調達代は0円で済みましたが、ヘルメット、グローブ、レーシングシューズ、ネックガード、レーシングスーツなど、自分の身を守る装備は自分で準備しなくてはなりませんでした。

画像: ピットから出発する97号車(写真:小林直樹)

ピットから出発する97号車(写真:小林直樹)

K-TAIの規定では、ヘルメット、ネックガード、リブプロテクター、シューズ、グローブが必須装備に指定されており、レーシングスーツについては四輪レース用は使えず、カート専用スーツの着用義務があります。

これは、カートレースではその車両特性上、“車内閉じ込めによる車両火災”が発生せず、非耐火素材である必要性はない代わりに、人間がむき出しの状態で、しかもシートベルトなしで乗車するため、クラッシュなどのアクシデント発生時に車両から路上に放り出されてしまう場合に備え、外傷を防ぐ「引き裂き強度に特化した素材」であることが求められているためです。

一方で、四輪レースの場合は、事故の発生時に車内に閉じ込められたまま炎上することが多く、「いかに燃えない素材か=耐火性難燃素材」という所が一番重要視されているため、四輪用スーツとカート用スーツは流用ができないのです。

またヘルメットも、日本工業規格(JIS(T8133:2007)、SNELL 規格(2005 以降)、JAF 公認カートヘルメットのいずれかを満たしたフルフェイス仕様でなくてはならず、そのほかの装備もレース専用品である必要はありませんが、装着が必須、または強く推奨されるものとされています。

参考までに筆者が実際に購入した装備とその金額を表にまとめておきますので、レース参戦を検討中の方はぜひ参考にしてみてください。(将来4輪でサーキット走行する可能性を考慮し、カート用ではなく4輪レース用の装備を購入しました)

【買ったものリスト】
ヘルメット        :6万6000円
ミラーシールド     :1万2980円
グローブ        :3万3000円
シューズ        :3万2000円
ネックガード      :9350円
フェイスマスク     :1万1000円
合計金額        :15万4980円

リブプロテクターとスーツは必須装備ですが、今回はチームメンバーに借りることで節約できました。もし購入していた場合は、以下の金額が追加でかかることになります。

【必須装備】
リブプロテクター    :2万4000円ほど
スーツ         :4万1200円ほど

よって、最終的に必須装備をすべて揃える場合、22万180円程度がかかるという計算に。ここからさらにマシン関連のお金やエントリー料、交通費、宿泊費などが必要となるため、初心者にとってはまず金銭面でのハードルが高い趣味であることを改めて実感しました。

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