製品開発だけでなく、使い方でもアイデア大募集
たとえば「カーボンニュートラル」に関する技術を出展していたトヨタ自動車によれば、エネルギー政策という分野は事業としてのすそ野が広く、関わっている産業界、ステークホルダーが一丸となって取り組みを進めることが重要だ、と考えて出展のポイントを設定しています。

水素カートリッジのサイズは、直径約 200mm、全長約 580mmで重量は約8.5kg。容量 は4.7Lで燃料電池システムでの発電時のエネルギー量は3.3Kwh※(日本仕様)を謳う。1 本あたり、一般的な家庭用電子レンジが約 3~4 時間運転できる「電力量」を、専用のバッグにすっぽり収めて、どこにでも運んでいけるという。
具体的な出展のポイントはふたつ。そのひとつはポータブルな水素カートリッジの提案です。FCEV開発で培われた貯蔵技術を活用した製品ですが、それを利用した機器類やサービスを、事業として推進してもらえる企業を「求めている」といいます。
水素カートリッジそのものを使う機器、サービスはもちろんですが、一時保管場所や配送、交換サービスといった利便性を高めるための事業化にも、その分野に独自のノウハウやアイデアを持つオーソリティが求められています。

リサイクルされるバッテリーのトレーサビリティや性能劣化の評価技術などについてもトヨタは、共に革新に挑んでくれる「相棒」を必要としている。
もうひとつの「スイープ蓄電システム」では、そのものを実際に事業化するためのパートナー探しが主な目的にあるそうです。
再生エネルギーのマネジメント設備を電動車用バッテリーの効率的なリサイクルを利活用して構築するビジネスモデルですが、蓄電池本体の製造はもちろん、電池の交換作業、搬送といったプロセスでも新たな価値創造が求められています。
もちろん他メーカーもそれぞれに、自社の強みをベースにビジネスマッチングを求めています。

ホンダは、社内スタートアップとして事業化されたe-バイク「SmaChari」の電動化/コネクト化技術を活用してくれるパートナー探しを期待している、とのこと。また、ハンズフリーパーソナルモビリティ「UNI-ONE(ユニワン)」が生み出す新しい時代の移動体験を生かせる仲間も大歓迎。

マツダは「前向きに今日を生きる人の輪を広げる」という企業理念のもと、進めている「乗れば乗るほど元気になる!」体験のフィールド拡大につながる新たな出会いを求めて出展。さまざまな運転データを街づくりに活用する取り組みなど、クルマという枠を超えた新しい「挑戦」に向けた「パーティづくり」を期待。