2024年のMotor Magazine誌&Webモーターマガジンでは多くの新型車を取材してきました。今回は、その中で我々スタッフも最新四駆の進化に驚きを隠せなかったMotor Magazine 2024年8月号の特集企画「四駆王」からアナザーストーリーを。2025年にデビュー55周年を迎えるスズキジムニーの歴史と魅力を、元ジムニー乗りの筆者が実体験を基に解説します(写真:永元秀和)。
現行ジムニーで大幅な進化を実感
実は筆者も1年半待ってジムニーを手に入れた一人です。JB23型からJB64型への乗り換えでしたが、初めて試乗した時にその進化に感動して即購入を決めました。実際購入した人の中では「高速走行が辛い」という話も聞きますが、元々ジムニーというクルマは高速走行が得意ではありませんでした。
以前、友人のJA11型を運転させてもらったことがありますが、高速道路を100km/hで走ろうと思うと、エンジンは5000rpmをキープしなければなりませんでした。しかも当時は旧規格だったので、全幅も狭く、横風に煽られることもしばしば。それから比べれば、現行型は高速道路での安定感や快適性は高く、長距離ドライブだって難なくこなすことができます。
こと市街地などの普段使いに関しては、軽自動車サイズのボディと見切り、見晴らしの良さで運転がしやすいのも特徴です。とくに狭い住宅地などではその目線の高さが役に立ちます。