2024年のMotor Magazine誌&Webモーターマガジンでは多くの新型車を取材してきました。今回は、その中で我々スタッフも最新四駆の進化に驚きを隠せなかったMotor Magazine 2024年8月号の特集企画「四駆王」からアナザーストーリーを。2025年にデビュー55周年を迎えるスズキジムニーの歴史と魅力を、元ジムニー乗りの筆者が実体験を基に解説します(写真:永元秀和)。

長い歴史を持つ日本独自の本格4WDがスズキジムニー

前述した3台はいずれも魅力的なモデルですが、その中でも唯一無二な存在と言えるのは、やはりスズキのジムニーでしょう。トヨタランドクルーザー、ハイラックスに続いて歴史を持つ本格四駆ですが、日本独自の軽自動車という規格の中で、ラダーフレーム+パートタイム4WDを採用しているのはジムニーのみです。

画像: ジムニー伝統のラダーフレームもボディマウントゴムやクロスメンバーを追加するなどして進化している。

ジムニー伝統のラダーフレームもボディマウントゴムやクロスメンバーを追加するなどして進化している。

そんなジムニーが日本で登場したのは1970年のことですが、その時からラダーフレームに前後リジッドアクスル、大径タイヤを組み合わせ、トランスファーも備えた本格四駆でした。エンジンこそ当時は360ccの空冷2ストローク2気筒でしたが、この基本構成は今も変わっていません。

ただし、足まわりに関しては、1995年の改良型JA12/22型からリジッドアクスルのまま、リーフスプリングを廃してコイルスプリングに変更。その後1998年のJB23型からボディサイズも現行の軽自動車規格にあわせて拡大されて一般道路での快適性が劇的に向上しています。

画像: 足まわりは3リンクリジッドアクスル式サスペンション。凸凹路での接地性と大きな対地クリアランスを確保。

足まわりは3リンクリジッドアクスル式サスペンション。凸凹路での接地性と大きな対地クリアランスを確保。

筆者も以前JB23型に乗っていましたが、約20年という長いモデルサイクルの中で、本格四駆でありながら、幅広い層に支持されたモデルと言えるでしょう。

そして2018年には現行のJB64型が登場しました。御存知のとおり、販売されると月間予定販売台数をはるかに超え、1年や2年といった納車待ちが発生。さすがに今ではだいぶ短縮されたようですが、それほど待ってでも手に入れたくなるクルマなのです。

とくに現行型は今までにも増して多くのアフターパーツが登場するほど盛り上がっているわけで、現代のクルマ業界全体を持ち上げている話題の存在と言っても過言ではありません。

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